東京ガスは2020年10月より全国展開に向けた電気料金プランをリリースしています。
新しい電気料金プラン名は『もらえる電気』
ひとことで説明すると、毎月の電気代に応じてAmazonギフト券による還元を受け取ることができる料金プランです。
2020年10月現在、東京ガスの「もらえる電気」は北海道と中部電力エリアを含めた3つの電力エリアで申し込みできます。
東京ガスもらえる電気は2022年5月31日をもって新規申込受付を終了しています。
当ページの内容はあくまでも過去情報として参考にしていただきますようお願いいたします。
この記事の監修担当
小売電気事業・都市ガス小売事業・太陽光発電事業・家庭向け蓄電池販促事業などの広報を担当 |
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このページの目次
東京ガスの一般向け電気契約メニューは現在、4種類あります。
このページでは「もらえる電気」について解説しています。
東京ガスのずっとも電気1,1s,2は2021年5月16日をもって新規受付を終了しています。
当ページの「もらえる電気」および「ずっとも電気」に関する記述内容は”あくまでも過去情報”として参考にしてください。
5月17日以降の新料金メニュー『基本プラン』につきましては別記事の方で解説しています。
メリット&デメリットまとめ
もらえる電気の特徴とメリット&デメリットを一覧にしてみました。
もらえる電気のメリットは主に5つあります。
もらえる電気5つのメリット
- 電気料金の金額に応じてAmazonギフト券を還元
再生可能エネルギー発電促進賦課金分を除く電気料金の0.5%~5%分が、Amazonアカウントに毎月ごとに自動付与されます
- 長期契約者を対象とした優遇サービスあり
継続利用2年目はAmazonギフト券の最大還元率が5.5%にUP、3年目以降の還元率は最大6%にUPします
- 契約手数料は一切なし
東京ガスの電気は契約手数料も解約時の違約金も、契約にかかわる手数料等は一切かかりません
- 申し込み手続きは業界一カンタン
Amazonアカウントにログインし、スマホで撮影した検針票を特設ページにアップロードするだけで申し込みが完了します
- オール電化住宅向けプランからの乗り換えにも対応
もらえる電気はTEPCOのスマートライフS/Lからの乗り換えにも対応
(※)オール電化住宅の対応プランは現時点では東京電力エリアのみ
もらえる電気にはデメリットも5つあるよ。
5つのデメリット
- Amazon会員でないと申し込みは不可
Amazon会員でない方は事前にAmazonの新規会員登録を済ませておく必要があります
- 支払方法はAmazon Payに登録したカード決済のみ
口座振替やその他の支払方法は選べません
- 引っ越しなどによる新規申し込みは不可
『もらえる電気』は「ずっとも電気」のように引っ越しなどによる新規申し込みには対応していません。
すでに他社プランを利用していることが申し込み条件になります - 電気料金自体は安くなるわけではない
もらえる電気の価格設定は、各電力エリアにおける旧一般電気事業者の規制料金メニューと同額です
= 電気代は自由化前からの従来メニューと比べて安くはなりません - サポートサービスの附帯なし
もらえる電気には電気のトラブル駆けつけサポートなどの附帯サービスは現時点ではありません
もらえる電気 VS ずっとも電気 どっちがお得?
東京電力エリアにお住まいの方は『もらえる電気』だけでなく「ずっとも電気(1,1s,2,3)」も選べます。
(※)「ずっとも電気(1,1s,2)」は2021年5月17日以降の新規受付を終了し、現行メニューは「基本プラン」として統一されています
『もらえる電気』と「基本プラン」はどっちの方がお得なの?
都市ガスとセットなら「基本プラン」
「基本プラン」および「ずっとも電気(1,1s,2,3)」には、東京ガスのパッチョポイント還元(1.5%)やクラシル無料などのサービスが附帯していることに対して
(注)パッチョポイント付与は2023年3月末をもって終了しました
『もらえる電気』にはそのようなサービス附帯はありません。
(注)パッチョポイント付与は2023年3月末をもって終了しました
『もらえる電気』にはそのようなサービス附帯はありません。
また、都市ガスとセットにするなら「基本プラン」や「ずっとも電気(1,1s,2,3)」の方がお得な料金設定になります。
あわせて読みたい参考記事
都市ガスでなければ『もらえる電気』もアリ
ただし「ずっとも電気(1,2,3)」は単独利用すると、電力使用量(kWh数)によっては東京電力エナジーパートナーの規制料金メニューより高くつくケースもあります。
電気と都市ガスをセットで利用できない家庭なら
『もらえる電気』の方がお得になる可能性もありますよ。
『もらえる電気』の方がお得になる可能性もありますよ。
プロパンガス(LPガス)や、東京電力EPのスマートライフS/L(オール電化住宅向けプラン)を利用している場合には『もらえる電気』への申し込みを検討しましょう。
『もらえる電気』はオール電化住宅にも対応
「基本プラン」や「ずっとも電気(1,1s,2)」はオール電化住宅で利用すると一般的なオール電化プランよりも電気代は高くつきますが、
『もらえる電気』の方は東電EPのオール電化プラン(スマートライフS/L)と料金設定が同額なので損になることはありません。
ただしオール電化対応の『もらえる電気』は東京電力エリアのみの受付となっています。(注)記事執筆時点
大手電力の規制料金メニューと同じ価格設定
「基本プラン」と「ずっとも電気(1,1s,2,3)」は東京ガス独自の価格設定であることに対し
『もらえる電気』は旧一般電気事業者(地域電力会社)の規制料金メニューとまったく同じ価格設定になります。
利用地域と電気契約の容量による料金メニューの設定は以下の通りです。
電気契約の容量 | 電力エリア | 料金設定 |
---|---|---|
60A以下の場合 | 東京電力エリア | ・東電EPの従量電灯Bと同じ |
中部電力エリア | ・中部電力ミライズの従量電灯Bと同じ | |
北海道電力エリア | ・北海道電力の従量電灯Bと同じ | |
7kVA~49kVAの場合 | 東京電力エリア | ・東電EPの従量電灯Cと同じ |
中部電力エリア | ・中部電力ミライズの従量電灯Cと同じ | |
北海道電力エリア | ・北海道電力の従量電灯Cと同じ | |
三相3線式200Vの動力契約(KW)の場合 | 東京電力エリア | ・東電EPの低圧電力と同じ |
中部電力エリア | ・中部電力ミライズの低圧電力と同じ | |
北海道電力エリア | ・北海道電力の低圧電力と同じ | |
時間帯別料金プラン(A・KVA)の場合 | 東京電力エリア | ・東電EPのスマートライフS/Lと同じ |
(※)北海道と中部電力エリアには時間帯別料金プランの設定はありません
価格設定はどれも地域電力会社と同じってことか。
じゃあわざわざ乗り換える意味なくない?
電気料金は変わらなくても『もらえる電気』にはAmazonギフト券の還元がありますからね。
Amazonギフト券の還元率は?
『もらえる電気』利用客は毎月の電気代に対して、一定の還元率でAmazonギフト券が自動的に付与されます。
Amazonギフト券の還元率はどの電力エリアも共通しています。
ひと月の電気代 | Amazonギフト券の還元率 | |
---|---|---|
AおよびkVA契約の場合 | KW契約および時間帯別プランの場合 | |
~4,999円(税込) | 電気料金の1% | 電気料金の0.5% |
5,000~9,999円(税込) | 電気料金の3% | 電気料金の1% |
10,000円~(税込) | 電気料金の5% | 電気料金の1.5% |
(※)還元対象の電気料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金分は含まれません
2年以上の長期利用客は還元率が0.5%アップ
電気代が1万円を超える場合、2年目は還元率が0.5%アップ、3年目は1%アップします
つまり電気代が1万円だったら500円分のAmazonギフト券がもらえるし
長く利用していれば600円分のギフト券が毎月もらえるようになるってことか。
ただし低圧電力とオール電化プランの場合は還元率が低いので、そこだけ誤解しないように気をつけてください。
単身世帯にはあまりオススメできない
再エネ賦課金をのぞいた電気代が5,000円以下の場合、Amazonギフト券の還元は1%しかありません。
(オール電化プランの場合は0.5%)
5,000円以下の1%ということは、つまり50円以下の還元ということになりますが、
従量電灯B/Cには毎月▲55円の口座振替割引があることから、電気代が5,000円以下では『もらえる電気』に乗り換えるメリットがありません。
従量電灯B/Cには毎月▲55円の口座振替割引があることから、電気代が5,000円以下では『もらえる電気』に乗り換えるメリットがありません。
もらえる電気にはmyTOKYOGASのポイント付与や生活周りのサポートサービスもなく、単身世帯にはまったくおすすめできないプランと言えるでしょう。
(東京ガスのサポートサービスはこちらで詳しく解説しています)
東京ガスの今後の展開に注目
『もらえる電気』は電気代が特別に安くなる契約メニューではありません。
東京ガスは「他社との価格競争はしない」という経営方針を以前から明確に示していますので、電気料金の安さを求めるのであれば他社の格安新電力プランを選んだ方が良いでしょう。
今後のサービス拡充に期待大
東京ガスは電気料金とは別のところでのサービス拡充に力を入れており、『もらえる電気』ではAmazonギフト券による還元と、長期利用客向けの還元率アップがそれに該当します。
何事も安売りには限界がありますが、もらえる電気は汎用性の高いギフト券による還元ということで、今後のサービス拡充の可能性の幅が大きく広がります。
電気の供給エリアが全国10エリアに分けられる中、東京ガスは東京電力エリア1つだけで電力販売量ランキング1位を達成。
すでにソフトバンク、KDDI(au)などが全国10エリアに展開しているにもかかわらず、それらを抑えて圧倒的な電力販売量(契約数)を誇るブランド力があります。
また、東京ガスはCO2排出量が少なく環境負荷の比較的低い天然ガス発電所を多数保有しており、再生可能エネルギー発電などの開発にも積極的に投資しています。
単純な安売りや新規客向けの高額キャッシュバックだけでは赤字リスクが高まるばかりで、新電力会社もそれでは健全な経営には至りません。
国の電力システム改革は現在進行形で続いており、電力業界にはこの先も大きな変化が待っています。
私たちも電力会社を選ぶ際には、電気料金だけでなく「どういったサービスが期待できるのか?」
そういった視点を持つことが、これからますます大事になるでしょう。
そういった視点を持つことが、これからますます大事になるでしょう。
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→ 東京ガスの電気 公式 (解説記事)
(※)資源エネルギー庁電力調査統計「電力需要実績」(2022年10月時点)における、みなし小売電気事業者以外の事業者(新電力)での低圧電力の需要実績値より関西・近畿エリアのおすすめ新電力
電気・ガス・インターネットのセットがお得!
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もしくは関西電力の規制料金メニュー(従量電灯A/Bや低圧電力)を選びましょう。
中部・東海エリアのおすすめ
電気と都市ガスのセットプランに注目
(中部・東海エリア向け)
その他のエリア(北海道・東北・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄)
TOPページのおすすめ最新情報または以下のページをご参照ください。
なお、同じ住所地で別の電気ガス事業者に変更する場合、契約中の電力会社にわざわざ解約の連絡をする必要はありません。
今は経済産業省のスイッチング支援システムのおかげで、新しく切り替えたい電気ガス会社に申し込みをするだけでOK!
解約手続きなどの必要作業はすべて申し込み先の新たな電気ガス会社が代行する仕組みになっています。
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