その他の新電力

エバーグリーンの電気 個人向け低圧プランの特長

シャボン玉で遊ぶ親子のイメージ画像
このページでは大手新電力『エバーグリーン・リテイリング』の電気料金プランの特長やメリット&デメリット、口コミ評判などについて解説しています。
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この記事の監修担当
SFP

新エネルギーメディア事業部 編集班
小売電気事業・都市ガス小売事業・太陽光発電事業・家庭向け蓄電池販促事業などの広報を担当
NPCプランイメージイラスト
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事業所や一般家庭を対象に、電気やガスの切り替えに関する有料相談にも応じています。
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メリット&デメリットまとめ

3つのメリット
  1. 「東京電力×大手新電力」の高い信頼性
    エバーグリーン・リテイリングの100%親会社「エバーグリーン・マーケティング株式会社」は、新電力大手のイーレックス(登録小売電気事業者番号A0002)東京電力エナジーパートナーの共同出資によって設立された新電力会社です。
  2. 3大都市圏では電気と都市ガスのセット利用も可
    東京ガス・大阪ガス・東邦ガスの供給エリアではエバーグリーンの都市ガス(e・gasプラン)を利用できます。
    電気とガスのセット割(月額▲100円)のほか、スタート割として最初の1年間は毎月150円の割引が適用されます。
  3. 電気トラブル駆けつけサービス無料付帯
    エバーグリーンの低圧電灯および低圧電力の利用客には、もれなく”でんきレスキュー”サービスが附帯します。
    家庭内のさまざまな電気トラブルに24時間365日無料で対応してくれます。(出張費と60分以内の作業費が無料です)
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3つのデメリット
  1. オール電化向けプランの提供はなし
    エバーグリーン・リテイリングの電気料金メニューはどれも従量電灯プランになり、時間帯別料金メニューの提供はありません。
    そのためオール電化住宅でエバーグリーンと契約した場合、電気代は割高になる可能性があります。
    ※ただし深夜電力を別に利用している方を除く
  2. 2023年4月より独自の電源調達調整費を採用
    エバーグリーン・リテイリングは2023年3月までは、大手電力会社と同様の”燃料費調整制度”を採用していましたが、4月以降の調整額は独自の”電源調達調整額”に改定されます。
    【公式ニュース】電気料金計算方法の改定及び電気供給約款変更のお知らせ
    これは必ずしもデメリットになるとは限らないものの、少なくとも現時点では燃料費調整制度よりも割高になる可能性が高く、実際に他社の電源調達調整額は高額なケースがほとんどです。(2023年2月現在)
  3. 公式シミュレーションは不正確かつ不誠実
    エバーグリーン・リテイリングの公式ホームページにある『料金シミュレーション』は、燃料費調整額や各社独自の調整額、容量拠出金相当額、そして再生可能エネルギー発電促進賦課金が含まれていないため、実際の結果とは真逆になるケースが多く見られます。(2023年2月現在)
    どのプランとの比較結果か?の提示もなく、景品表示法における”優良誤認”に該当する疑いが濃厚です。

当サイトに寄せられた質問

自宅の電気にEVER GREEN(エバーグリーン)を使っているのですが、4月からの「電気料金計算方法の改定」ってのは市場連動型になるという意味でしょうか?
当サイトの回答
4月以降は”毎月の調整額が市場連動型になる”という意味です。
エバーグリーンの電気料金は、従前は燃料の輸入価格に基づいて調整されましたが、今後は卸電力取引所(JEPX)の平均市場価格に基づいた調整に変更されます。

エバーグリーンの電気料金の計算式はやや特殊(とくしゅ)

エバーグリーン・リテイリングの電気料金は、毎月の「基本料金」と「電力量料金」に関しては30日をベースとした日割り計算になっています。
さらに月間電力使用量の”3段階の枠”についても日割り分の増減調整が行われるため、他社と比べると電気料金の計算式は若干ややこしくなります。
エバーグリーン・リテイリングの電気料金の内訳イメージ画像
NPCプランの電気料金シミュレーターにもエバーグリーン・リテイリングを掲載していますが、
この会社のシミュレーション結果は日割り調整の分だけ、当サイトではどうしても若干の誤差が生じてしまいます。あらかじめご了承ください。
清水
各電力会社の”実際の電気代”を各月ごとにシミュレーションできる比較サイトはNPCプランだけですよ↓
超正確!シミュレーション
当サイトでは全国の電力会社100社以上の従量電灯や低圧電力、そして全国5エリアの都市ガスメニューそれぞれの実際の支払い額を月ごとに比較チェックできます。
NPC電気ガス料金比較シミュレーターには2023年12月~2024年11月検針分の燃料費調整額再生可能エネルギー発電促進賦課金(そくしんふかきん)が含まれます。
そのため今月と来月そして過去10ヶ月の実際の電気代や都市ガス料金を正確に一括(いっかつ)比較できます。

電気ガス比較サービス

エバーグリーン・リテイリングの特徴まとめ

提供エリア 沖縄と離島をのぞく日本全国
支払方法 クレジットカード決済または口座振替
※WEB申し込みはクレジットカード決済のみ
セット割 e・gasプラン(都市ガス)と電気のセット利用で月額100円引
オプション割 「LINEで電気料金お知らせ」登録により毎月50円割引
ポイントサービス なし
※「あるく・おトク・でんき」のみ、貯まったポイント分の割引あり
解約違約金など なし
※あるく・おトク・でんきのみ、初期事務手数料(1,100円)と、2年以内の解約時における解除手数料(3,000円)が発生します
電源構成 公開なし
※国内に4つのバイオマス発電所を所有
(出力総計は2022年4月末時点で269MW)
トラブル駆けつけサービス でんきレスキューの附帯あり
※出張費と60分以内の作業費が無料
燃料費調整制度 2023年3月までは各地域のみなし小売電気事業者に準ずる(上限制度はなし)
※2023年4月より独自の”電源調達調整額制度”に移行します
太陽光余剰電力買取サービス あり
全国10エリアの卒FIT買取単価の一覧表
こうた
余談だけど『エバーグリーン』ってのには「いつまでも新鮮な」という意味が込められているらしいよ。
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電気料金プランの種類と注意点

エバーグリーン・リテイリングの個人客向け電気料金プランは以下の5種類です。(2023年2月時点)
  • 従量電灯A/B/C
    「基本料金(または最低料金)+3段単価」の電気料金メニュー
    ※契約容量50kVA未満の従量電灯プラン
  • 低圧電力/低圧電力S
    「基本料金+季節別一本単価」の電気料金メニュー
    ※三相3線式200ボルトの動力用プラン
  • CO2フリープラン
    実質的再生可能エネルギー100%の電気料金メニュー
    ※50kVA未満の従量電灯プランおよび三相3線式200ボルトの動力用プラン
  • 保険でんき
    東京海上日動の個人賠償責任保険が附帯する電気料金メニュー
    ※契約容量50kVA未満の従量電灯プラン
  • あるく・おトク・でんき
    株式会社タニタヘルスリンクとのコラボメニュー
    ※60アンペア以下または6kVA未満の従量電灯プラン

「従量電灯A/B/C」の特徴

「従量電灯A/B/C」は基本料金(または最低料金)と3段階の電力量単価で構成されるオーソドックスな一般向け電気料金メニューです。
※利用する地域と契約容量(=電気の最大需要容量)によってA/B/Cの3プランに分かれます
大手電力会社みなし小売電気事業者の従量電灯A/B/Cに相当しますが、基本料金と電力量単価はどれも割安に設定されています。
※ただし毎月の調整額は大手電力の従量電灯とは全く異なります
なお、エバーグリーンの「基本料金」と「電力量料金」は30日ベースでの日割り計算になり、月間電力使用量の”3段階の枠”にも日割り分の増減調整があります。
エバーグリーン・リテイリングの電気料金の内訳イメージ画像

「低圧電力」と「低圧電力S」の特徴

「低圧電力」および「低圧電力S」は業務用エアコンやエレベーターやポンプなど、3相交流で使用する電動機用の電気契約メニューです。
料金体系は基本料金と一本単価の電力量料金で構成され、夏季(7月~9月)になると電力量単価が値上がりします。(北海道を除く)
エバーグリーンの「低圧電力」は大手電力会社の低圧電力と比べて基本料金は割安に設定されていますが、月間の電力使用量が一定の数値を超える需要家は利用できません。
それに対し「低圧電力S」は電力量単価が割高になる代わりに、電力使用量による利用制限はないところが特徴です。
※具体的な料金単価は公式サイトをご確認ください↓

「CO2フリープラン」の特徴

「CO2フリープラン」は再エネ指定の非化石証書や再エネ由来のJクレジット等を使用することで、実質的に再生可能エネルギー100%による電気とみなされる料金メニューです。
料金体系は「従量電灯A/B/C」や「低圧電力」および「低圧電力S」と同様ですが、基本料金と電力量単価はやや割高に設定されています。
※具体的な料金単価は公式サイトをご確認ください↓
あわせて読みたい参考記事

「保険でんき」と「あるく・おトク・でんき」の特徴

「保険でんき」は東京海上日動の個人賠償責任保険が附帯する電気料金メニューです。
料金体系は「従量電灯A/B/C」と同様ですが、基本料金と電力量単価はやや割高に設定されています。
※具体的な料金単価は公式サイトをご確認ください↓
「あるく・おトク・でんき」はタニタの活動量計の歩数に応じて貯まったポイント分の割引がある電気料金メニューです。
”健康”をテーマにした株式会社タニタヘルスリンクとのコラボプランになり、公式サイトがリニューアル中のため、詳細は後日改めて加筆します。

電力販売量ランキング

一般家庭・個人向けの電気契約(低圧電灯)におけるエバーグリーン・リテイリングの電力販売量ランキングは全国478社中、第31位
一般社団法人エネルギ―情報センター2022年9月実績値データより
2022年9月におけるエバーグリーンの低圧電灯部門の電力販売量グラフ
そして事業所向け低圧電力を含めた総電力販売量ランキングは全国560社中、第50位
エバーグリーンの2022年9月の総電力販売量は8,352万1千kWh
エバーグリーンの総電力販売量ランキングは上位10%以内、個人向け低圧電灯に限定すると上位7%以内の立ち位置になります。(2022年9月実績)

キャンペーン&乗り換え特典

エバーグリーン・リテイリングは60アンペア以下(または6KVA未満)の電灯契約の新規受付を2022年6月頃より停止しています。
そのため2022年3月のLINEポイント3,000Pプレゼントキャンペーンを最後に、エバーグリーン公式キャンペーンの実施はありません。
エバーグリーン・リテイリングの電気キャンペーン
※上のキャンペーン画像は2022年3月の過去情報です
NPCプランでは主要新電力30社の最新キャンペーン情報を毎月更新しています。あわせて参考にしてください↓

運営会社・事業内容・沿革など

「再エネをもっと身近に。グリーンが当たり前の社会を。」といった経営理念を掲げるエバーグリーン・リテイリング株式会社。
その母体のイーレックスグループは「再生可能エネルギーをコアに 電力新時代の先駆者になる」といったビジョンのもと、全国各地でバイオマス発電所を運営しながら低炭素社会の実現に貢献しています。
イーレックスグループの組織イメージ画像
※上記画像はイーレックスグループの組織再編、および「エバーグリーン・リテイリング株式会社」発足のお知らせ(https://www.erex.co.jp/news/pressrelease/432/)より引用
こうた
エバーグリーン・リテイリングの親会社にあたるエバーグリーン・マーケティングは、イーレックス(資本比率77%)と東京電力エナジーパートナー(同23%)が共同で立ち上げた会社だよ。(2019年7月設立)
会社名 エバーグリーン・リテイリング株式会社
事業内容 ・小売電気事業
・省エネルギー関連事業等
小売電気事業者登録番号 A0004
本社所在地 〒104-0031
東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン14階
設立 2020年7月1日(企業沿革
関連会社 エバーグリーン・マーケティング株式会社(100%株主)
イーレックス株式会社
(エバーグリーン・マーケティング株式会社の親会社)
・ティーダッシュ合同会社
・株式会社沖縄ガスニューパワー
・株式会社イーセル
お問い合わせ 0120-613-700(カスタマーセンター)
【受付時間】平日9~20時、土曜日10~17時(日祝休業)
お問い合わせフォーム(個人向け)

口コミ情報・利用客の評判

エバーグリーン・リテイリングについてインターネット上の口コミ情報を隈無(くまな)く調査しましたが、とくに気になるような不満の声は見つかりませんでした。
小売電気アドバイザーとしての経験上、TwitterやYahoo!知恵袋などに致命的な悪評がなければ、そのサービスはほぼ安心して利用できます。
※他の情報サイトなどに掲載されている口コミは報酬目的に捏造(ねつぞう)された情報であることが多いため、NPCプランの口コミ調査では主にTwitterやYahoo!知恵袋などを参考としています

2022年の口コミ(一部紹介)

ただし、2021年頃にはエバーグリーンの代理店のしわざと思われる不評の声がいくつか見つかります。
代理店による訪問販売や仲介事業者にまつわる悪評は、エバーグリーンに限ったことではありませんので、下の記事を参考に充分にお気をつけください。

2021年の口コミ(一部紹介)

エバーグリーン・リテイリングの電気を利用中もしくは利用されたことのある方は、電気ガス会社の口コミ広場に投稿をお寄せいただけますと幸いです。

⇒ 口コミ投稿フォームはこちら
(エバーグリーン以外の口コミももちろん大歓迎です)

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