南部修一 |
※1974年生まれ 電力自由化、太陽光発電、再生可能エネルギー関連情報の広報を担当 |
大阪ガスと中部電力の共同出資により生まれた首都圏向けの電力小売サービス会社『CDエナジーダイレクト』
CDエナジーの公式サイトでは11種類の電気料金メニュー(下記参照)と3種類の都市ガスプラン(ベーシックガス、ゆかぽかガス、はつでんガス)を選べます。
- ベーシックでんきB/C
- スマートでんきB/C
- シングルでんき
- ファミリーでんき
- KODOMO新聞でんき
- エンタメでんき
- よしもとでんき
- ポイントでんきd/R
- ゲームでんき(N/P・N/P)
- ミライトでんき
- JO1でんき
CDエナジーダイレクトは電気料金メニューの種類が多いため、どれを選べば良いのか?迷ってしまう方も居られるようです。
そこでこのページでは「ファミリーでんき」に注目し、東京電力や東京ガスと比較した際のメリットやデメリットについて詳しく解説します。
- 他の大手企業よりも電気やガスの料金単価は比較的安い
(東京電力や東京ガスと比べても割安な設定) - 大阪ガスと中部電力が母体となる超優良企業
- ポイントサービス(1%還元)や生活まわり駆けつけサポートも充実
- 電気とガスどちらもセット割(0.5%)の適用あり
- 解約違約金や契約手数料は一切なく安心して利用できる
(市場連動型ではないので急な値上がりの心配なし)
もし切り替えた後に気に入らないことがあれば、いつでも無条件で元の電力会社に戻すこともできます。
(注)祝割の特典上限は毎年10,000ポイントまで
ファミリーでんきの料金単価比較表
東京電力&東京ガスとの単価比較表
区分 | CDエナジーダイレクト ファミリーでんき |
東京電力EP スタンダードS/L |
東京ガス 基本プラン |
|
---|---|---|---|---|
10Aあたりの基本料金/月 | 267.66円 (6.4%安) |
286円 | 286円 | |
1kWhあたりの電力量単価 | 月120kWhまで |
月300kWhまで定額料金 (7,049.16円) ※1kWhあたり23.5円 |
19.88円 | 19.78円 |
月121~300kWhまで | 26.46円 | 25.29円 | ||
月300kWh超 | 25.47円 (東電比 16.7%安、東ガス比 6.9%安) |
30.57円 | 27.36円 | |
ポイント還元 | 電気料金100円につきカテエネポイント1P付与 | くらしTEPCO webのログインで50P付与(毎月1回) | 電気料金1,000円毎にパッチョポイント15P付与 | |
都市ガスセット割 | 電気とガスどちらも基本料金と従量料金が0.5%割引 | 毎月110円引き | 電気の基本料金と従量料金が0.5%割引 | |
その他サービス | 生活まわりの駆けつけサポート、2親等以内の家族ポイント割サービスなど | 生活まわりの駆けつけサポートの他、会員サイト「くらしtepco」内で多彩なサービスあり | レシピ動画サービス「クラシル」 の有料機能が無料になります |
上の比較表を見ると基本料金と電力量単価どちらもCDエナジーダイレクトの方が割安に設定されており、ポイント還元や各種サービスも充実しています。
とくに月間300kWh超の単価は他の2社よりも圧倒的に安く、月々の電気代が1万1千円(※)を超える家庭ではファミリーでんきを選んだ方がおトクになります。
(※)電気使用量に換算すると約380kWhです
月々の電気代が1万円以下ならベーシックでんき
ファミリーでんきとベーシックでんきの比較表
区分 | ファミリーでんき | ベーシックでんき | 東京ガス 基本プラン | |
---|---|---|---|---|
10Aあたりの基本料金/月 | 267.66円 | 286円 | ||
1kWhあたりの電力量単価 | 月120kWhまで |
月300kWhまで定額料金 (7,049.16円) ※1kWhあたり23.5円 |
19.78円 | 19.78円 |
月121~300kWhまで | 25.47円 | 25.29円 | ||
月300kWh超 | 25.47円 | 26.38円 | 27.36円 |
CDエナジーよりもおトクな新電力は?
少しでも電気代を安くしたいという方には、そういった格安新電力もお勧めしていますが・・・
新電力販売量ランキング(2021年4月の実績値)
順位 | 会社名 | 販売量 (千kWh) |
---|---|---|
1位 | エネット(NTT系) | 1,113,352 |
2位 | 東京ガス | 792,905 |
3位 | テプコカスタマーサービス | 622,554 |
4位 | ENEOS | 586,534 |
5位 | 九電みらいエナジー | 538,594 |
6位 | 大阪瓦斯 | 466,829 |
7位 | SBパワー(ソフトバンク) | 430,128 |
8位 | KDDI(au) | 397,342 |
9位 | 出光興産 | 327,883 |
10位 | エバーグリーン・マーケティング | 305,357 |
11位 | CDエナジーダイレクト | 288,461 |
12位 | F-Power | 284,895 |
13位 | 丸紅新電力 | 277,392 |
14位 | シナジアパワー | 262,329 |
15位 | ホープ | 262,248 |
16位 | エナリス・パワー・マーケティング | 250,933 |
17位 | ハルエネ | 224,490 |
18位 | 関電エネルギーソリューション | 173,574 |
19位 | 大和ハウス工業 | 167,848 |
20位 | ミツウロコグリーンエネルギー | 160,754 |
2016年4月の電力自由化以降、過剰な安売りや不誠実なサービスで倒産した新電力会社は少なくありません。
そのため「選ぶならやっぱり大手が安心」という人も多く、下記のような大企業に人気が集中しています。
ガス販売系 | 通信事業系 | 石油販売系 |
---|---|---|
・東京ガス ・ニチガス ・ミツウロコ など |
・KDDI ・ソフトバンク ・楽天グループ ・NTTドコモ(3/1より供給開始) など |
・ENEOS ・出光興産 ・コスモ石油 など |
ただし大企業になるほど安売りはしていない
CDエナジーの母体は超大企業だけど・・・
CDエナジーダイレクトの母体となる大阪ガスと中部電力は、それぞれの業界で第2位の販売実績を誇る超大企業です。
そしてやはり両社とも電気やガスの安売りはしていません。
(大企業になるほど安売りから遠ざかっていきます)
しかし、両社の合弁会社であるCDエナジーダイレクトは東京電力や東京ガスはもちろんソフトバンクやKDDI、そしてENEOSなどよりも安価な料金設定となっています。
CDエナジーは電気と都市ガスをセットにすることで、どちらの料金単価も0.5%割引になり、ポイント還元や生活まわりの駆けつけサポートなどの附帯サービスも充実しています。
CDエナジーから封書が届いていて何かと思ったら契約者全員に1000p貰えるみたいです 早速サイト確認したら貰えていたので今月の電気代実質226円 pic.twitter.com/aHa1Etn1Ae
— ぽてにすと (@potenist) May 25, 2020
メリット&デメリット紹介
2021年の電力業界は新型コロナウイルス流行の影響もあり、大手電力会社だけでなくKDDI(au)やソフトバンク、楽天などの有力企業でも伸び悩みや落ち込みが目立つ一年となりました。
それらに比べるとCDエナジーダイレクトは大躍進といって良いほどの販売量を達成しています。(2020年はBEST30圏外 ⇒2021年は総合11位)
また、運営母体の大阪ガスと中部電力は電気ガス大手10数社の中でも有望株になりますので、その上昇気流に乗ってみるのも良いかもしれません。
切り替えで損をする可能性は?
ただし、それら以外の料金プランにはいくつか注意点もあります。
ファミリーでんきの損益分岐と注意点
たとえば仮に1月の電気代が1万1千円だとして、だからといってファミリーでんきを選ぶのは間違いの元です。
なぜなら3~6月や9~11月の電気代は1万1千円よりも安くなる可能性が大きいからです。
一般論として春秋の電気代は夏冬と比べて2~3割程度安くなるため、1月の電気代が1万1千円なら春秋は7,000円~9,000円ほどになります。
にもかかわらずファミリーでんきを選んでしまうと春秋には割高な電気代を支払うことになります。
ですから家計簿などをチェックして、春夏秋冬どの月も1万1千円を超えているか?確認しておくことが大事です。
それが難しいようなら5月または6月(春)もしくは10月または11月(秋)の電気代が1万1千円を超えるかどうか?を確認しましょう。
春秋の電気代が月1万1千円を超えていれば他の月の電気代はそれよりもまず高くなりますので、ベーシックでんきよりもファミリーでんきを選んだ方がお得になります。
(注)あくまでも一般論であり特殊な家庭でのケースは除きます
上記の点に気をつけさえすれば、切り替えで損をするようなことはありません。
(注)東京電力のスタンダードS/Lや東京ガスの基本プランを利用している方が主な対象です
- ベーシックでんきやベーシックガスの基本料金と従量単価は東京電力や東京ガスの一般料金メニューより安い (燃料費・原料費調整単価を除く)
- 大阪ガスと中部電力が母体となる超優良企業
- ポイントサービス(1%還元)や生活まわり駆けつけサポートも充実
- 電気とガスどちらもセット割(0.5%)適用あり
- 解約違約金や契約手数料は一切なく安心して利用できる
(市場連動型ではないので急な値上がりの心配もなし)
もし切り替えた後に気に入らないことがあれば、いつでも無条件で元の電力会社に戻すこともできます。