新電力を利用している人は今後の値上げに注意!
不安定な世界情勢の下、天然ガスや原油など発電用の燃料価格が高騰しています。
他社との吸収合併や倒産だけでなく、小売り電気事業から撤退する企業まで現れるほどに。。。
そうした中で私たちが気をつけなければいけないのが、新電力各社も次々と値上げを発表し始めているという事実です。
南部修一 |
※1974年生まれ 電力自由化、太陽光発電、再生可能エネルギー関連情報の広報を担当 |
2022年3月以降に「値上げ」を発表している新電力会社
- 楽天でんき
(要注意)
各地域の大手電力会社の従量電灯プランと比べて月額500円~800円ほど割高になります(年間で約6千円~1万円前後高くなります)※一般家庭における平均的な電気使用量での試算です - グランデータ(ONEでんき・エコ得でんきなど)
(要注意)
月間の電気使用量に応じて月あたり数千円以上割高になる可能性大※ABEMAでんき、どうぶつでんき、UTでんき、ドアーズでんき、モダでん、島根でんき、ONLYでんき、アレコでんき、くらしのでんき、シティネットでんき、シンプルでんき、ハッピープラン、ファミリープラン、ベーシックプラン、ONEでんき、その他のプランもすべて契約内容が変更になります - 香川電力
(要注意)
仕入調整費の計算式がかなり複雑なため具体的な値上がり額はハッキリしませんが、今後の相当な値上がりの可能性は間違いありません※4月30日までに解約の申し出があり、かつ5月31日までに転出または休止手続きを完了すれば解約違約金は発生しません - 和歌山電力
(要注意)
電源調達費調整単価が公開されていないため(4月6日現在)具体的な値上がり額はハッキリしませんが、今後の値上がりは間違いありません - 熊本電力(旧オンブレナジー|フラワーペイメント)
(要注意)
HPに公開されている電力量単価は燃料費調整額込みにはなるものの、毎月ごとに独自の単価調整が行われるため、5月1日以降の熊本電力(小売電気事業者登録番号A0549)の料金メニューは市場連動型プランに該当します - Japan電力5月15日より従量電灯プランの電力量単価が5%~24%ほど値上がりしています※5月以前からJapan電力を利用している既存客は10月より電気供給約款が変更され、電力量単価の変更および独自燃調制度と契約解除料(3,000円)が追加されます
- サステナブルエナジー6月1日より従量電灯プランの電力量単価が15%前後ほど値上がりし、さらに7月1日以降は電力市場価格に連動した電源調達費調整額が別途加算されます※北海道と東京電力エリア以外の低圧電力プランは基本料金が値上がりします
- Looopでんき6月1日よりおうちプランとビジネスプランの電力量単価が約5%~20%値上がりしています。
また、動力プランとオール電化住宅向けのスマートタイムプランは8月1日より値上げが予定されています。 - アストでんき(アストマックスエネルギー)7月検針日以降、ブライトプランとスマートプランおよび基本料金ゼロプランの電力量単価が数%~20%以上値上がりします※フリープランは料金改定の対象外
- 0円でんき(株式会社オカモト)8月1日以降、ファミリープランと事務所・飲食店向けプランの電力量単価が0.4%~10.4%値上がりします(中国・四国エリアは変更なし)
- そらエネでんき(株式会社スマートテック)9月1日より、各プランの電力量単価の値上げと燃料費調整制度の適用および上限単価の撤廃が実施されます
各地域の大手電力会社のうち、関西電力と東北電力、中国電力、四国電力、北陸電力そして沖縄電力の低圧電力および従量電灯A/B/Cは、燃料費調整制度における上限価格に到達しているため今後(2022年6月以降)の値上がりの心配はありません。
ただし、各社の一般家庭向け自由料金メニューには上限単価の適用はないため値上がりの影響を受けることになります。
具体的には以下の電気料金メニューは今後も値上がりが予想されます。
楽天でんきやグランデータは利用客もかなり多いため注意
楽天でんきもグランデータも、どちらも電気代が安くなると信じて乗り換えた人たちがほとんどのはずです。
現時点で楽天でんきを契約している一般家庭はおよそ35万件前後、グランデータも13万件を超えると推定されますが、両社の電気代は大手電力会社と比べてかなり割高になってしまう可能性大です。
安くなると思って新電力に変えたのに、逆に地域電力よりも大幅に高くなってしまうようでは目も当てられません。
他の電力会社への切り替えを申し込んでも、実際に切り替わるまでは早くても10日~最大40日ほど待たなければいけないため、面倒がらずに少しでも早く手続きすることが大事です。
手続き自体はインターネットから10分程度で済み、もちろん費用はかかりません。
今のうちに他社への切り替えを済ませておきましょう。
安心して乗り換えできる新電力プラン
東京23区・関東エリアの場合
※中部電力と大阪ガスの合弁会社なので今後も安心!
東京電力や東京ガスの一般プランより安い!
※ 基本プラン新規のりかえで基本料金3ヶ月無料!
※携帯大手3社の解約違約金も廃止されたためキャリア乗り換えでよりお得になります
※新電力会社からの乗り換えは断られるケースも多いため予めご留意ください
関西・近畿エリアの場合
中部・東海エリアの場合
※コミュファ光のお得なキャッシュバックキャンペーンも!
その他のエリアの場合
熊本電力やエルピオでんきの突然の営業終了により、次の格安新電力をお探しの方も多いと思います。
— 新電力比較NPCプラン (@npc_npc50513874) March 26, 2022
・・・しかし、現在の電力業界はかなり不安定です。
せっかくのゴールデンウイークに再び面倒ごとが起こるリスクを避けるなら「安さ」よりも「安定経営」を重視しましょう。https://t.co/TtHW0McC2d
行動が遅い人ほど損をするため注意
そのためエルピオや熊本電力などから他社に移転する人たちが急増し、その影響もあってか多くの新電力会社が新規受付を停止しています。
少しでも安いところに客が集中するため、格安新電力はあわてて次々と新規受付を停止するという状況です。
次はどこが停止するかわかりませんが、一つだけ言えるのは”料金の高いところだけが最後に残る”ということです。なるべく早く行動したほうが良いでしょう。
格安新電力を利用している人は今もかなり得している
サニックスでんきやそらエネでんきなどは他よりも早く新規受付を停止しましたが、事業を停止したわけではありません。
実際にそれらを契約している人たちの電気代は今かなり安くなっています。
早いうちに行動した人は得をし、何もせずにいる人はその分の割をくうことになります。(つまり行動しなかった人が損をするわけですが自由化とは本来そういうものです)
(※)そらエネでんきは常識外れに安過ぎることもあって、当サイトでは不信感から積極的には紹介しませんでしたが、結局は早いうちにそらエネでんきに申し込んだ人が一番トクをしているようですここで紹介している新電力も状況次第では新規受付を停止する可能性がありますので、なるべく早めに手続きを済ませておきましょう。