「パネルヒーターって静かで乾燥しにくいらしいけど、電気代はどのくらい?」「つけっぱなしにしても大丈夫?」と気になっている方に向けて、この記事ではパネルヒーターの電気代をワット数別に整理し、他の暖房器具との比較、電気代を抑える使い方を解説します。
結論として、パネルヒーターの電気代はセラミックヒーターやこたつよりやや高めですが、オイルヒーターよりは安く済む中間的な存在です。暖房費全体を抑えたいなら、auでんきのように料金が安定した電力会社への切り替えも検討する価値があります。

パネルヒーターとはどんな暖房器具か

電気代の話に入る前に、パネルヒーターの仕組みを確認しておきましょう。仕組みを知ることで、向き不向きが見えてきます。

輻射熱でじんわり暖める仕組み

パネルヒーターは、内部の発熱体を加熱し、パネルに熱を伝えて周囲の空気や人・壁を暖める「輻射熱」を利用した暖房器具です。送風を行わないため室内の空気が乾燥しにくく、運転音が静かなのが特徴です。

コンパクトタイプから大型タイプまで幅広い

デスク下で足元だけを暖める折りたたみ式のコンパクトタイプから、8畳程度の部屋を暖められる大型タイプまで種類はさまざまです。重量は5〜8kg程度と軽く、設置場所を自由に移動できる点もメリットです。

パネルヒーターの電気代の目安

電力料金単価の目安31円/kWh(税込)で計算した、ワット数別の電気代を確認しましょう。

ワット数別の1時間あたりの電気代

消費電力 タイプの目安 1時間あたりの電気代
160W コンパクトタイプ(足元用) 約5.0円
300W 小〜中型タイプ 約9.3円
600W 中型タイプ(6畳前後) 約18.6円
800W 大型タイプ 約24.8円
1,200W 大型タイプ(強モード) 約37.2円

1か月つけっぱなしにした場合の電気代

24時間・30日間つけっぱなしにした場合、電気代はワット数に比例して増加します。

消費電力 1か月(24時間×30日)の電気代
160W 約3,571円
300W 約6,696円
600W 約13,392円
800W 約17,856円
1,200W 約26,784円

大型のパネルヒーターを毎日12時間つけたままにすると、1か月で約13,392円になるという試算もあります。一方、デスク下用の折りたたみ式であれば、同条件でも1か月約1,786円と、大きな差があります。「大型を部屋全体に」使うか「コンパクトを足元だけに」使うかで、電気代は大きく変わります。

出力モード別(弱・中・強)の月額目安

パネルヒーターの電気代は出力モードによっても変動します。「強」モードで24時間×30日使用すると月約22,000〜27,000円かかりますが、「弱」モードなら月約9,000〜12,000円に抑えられます。つけっぱなしにする場合は、「弱」モードでも約300〜400円/日、「強」モードでは約800〜900円/日かかる計算です。

他の暖房器具との電気代比較

パネルヒーターが他の暖房器具と比べて安いのか高いのか、具体的に確認しましょう。

暖房器具別の電気代比較

暖房器具 1か月あたりの電気代の目安
こたつ(600W) 約4,464円(1日8時間)
エアコン・セラミックファンヒーター 比較的安い(用途により変動)
パネルヒーター 約9,000〜27,000円(弱〜強)
オイルヒーター パネルヒーターより約6,700円高い

パネルヒーターよりも電気代が高いのはオイルヒーターで、1か月使用した場合で比較すると、パネルヒーターのほうが約6,700円安くなります。
一方、その他の暖房器具(エアコンやセラミックファンヒーターなど)と比べると、パネルヒーターのほうが月あたり約9,000〜16,000円高くなる傾向があります。パネルヒーターをメインの暖房として長時間使うと、電気代が上がりやすい点に注意しましょう。

暖まるまでの時間の違いにも注目

電気代だけでなく、暖まるまでの速さにも違いがあります。エアコンやセラミックファンヒーターは温風を送ることで部屋全体を素早く暖められる一方、パネルヒーターやオイルヒーターは輻射熱でじんわりと暖めるため時間がかかります。狭い部屋や足元のみのスポット利用に向いているのがパネルヒーターの特性です。

パネルヒーターの電気代を節約する方法

パネルヒーターの快適さを活かしながら電気代を抑えるための、具体的な工夫を紹介します。

つけっぱなしを避け、必要なときだけ使う

パネルヒーターは暖まるまでに時間がかかるため、つけっぱなしにしたくなりますが、24時間つけたままにすると「弱」モードでも1日約300〜400円、「強」モードでは約800〜900円かかり、電気代を圧迫します。タイマー機能を活用し、必要な時間帯だけ稼働させましょう。

部屋の広さに合ったサイズを選ぶ

部屋の広さに対して出力が小さいモデルを選ぶと、常に「強」モードで運転することになり、かえって電気代がかさみます。逆に必要以上に大きなモデルを使うのも無駄な消費電力につながります。設置する部屋・用途に合ったワット数のモデルを選びましょう。

スポット利用を基本にする

部屋全体をパネルヒーターだけで暖めようとせず、足元や在室時間の長い場所に絞って使うのが電気代を抑えるコツです。リビング全体の暖房はエアコンに任せ、パネルヒーターは補助的な役割に位置づけると効率的です。

断熱・気密性を高める

厚手のカーテンや隙間テープで冷気の侵入を防ぐと、パネルヒーターの負担が減り、より短い時間で快適な温度を保てます。とくに輻射式の暖房器具は、断熱性の高い部屋でこそ性能を発揮しやすくなります。

パネルヒーターの電気代を根本から下げるなら電力会社の見直しも

使い方を工夫しても、契約している電力料金単価そのものが高ければ節約効果には限りがあります。電力会社を切り替えることで、パネルヒーターを含めた冬の暖房代全体を下げられる可能性があります。

auでんき|料金の安定とポイント還元を重視する方に

KDDIグループが運営する全国対応の新電力です。電気料金は大手電力と同水準で変動が少なく、毎月の電気代に応じてPontaポイントが自動でたまります。パネルヒーターの使用量が増える冬場も、ポイント還元で実質的な負担を抑えられます。auでんきはau・UQ mobileユーザーならスマホ代の割引も受けられます。

CDエナジーダイレクト|東京電力エリアで料金を下げたい方に

中部電力ミライズと大阪ガスが50%ずつ出資した東京電力エリア専用の新電力です。基本料金・電力量料金ともに東京電力より安く設定されており、パネルヒーターなどの暖房器具の使用が増える冬場に料金差が出やすいです。CDエナジーダイレクトは東京電力エリアの方におすすめです。

パネルヒーターの電気代に関するよくある質問

パネルヒーターの電気代について、よく寄せられる疑問に答えます。

パネルヒーターは電気代が高いって本当?

こたつやセラミックファンヒーターと比べるとやや高めですが、オイルヒーターと比べると1か月あたり約6,700円安く済みます。暖房器具の中では中間的な位置づけで、使い方次第で電気代の印象は大きく変わります。

つけっぱなしにしても問題ない?

電気代の面では注意が必要です。24時間つけたままにすると「弱」モードでも1日約300〜400円かかり、1か月で1万円前後になることもあります。必要なときだけ稼働させ、タイマー機能を活用するのがおすすめです。

コンパクトタイプと大型タイプ、どちらを選べばいい?

足元だけを暖めたい、デスクワーク中に使いたいという用途ならコンパクトタイプで十分です。部屋全体を暖めたい場合は大型タイプが必要になりますが、その分電気代も上がります。用途に合わせて選ぶことが、無駄な電気代を防ぐポイントです。

オイルヒーターとどちらがおすすめ?

電気代を優先するならパネルヒーターのほうが有利です。ただし、オイルヒーターは温度変化がより緩やかで安定しているという特徴もあります。静音性や乾燥しにくさはどちらも共通しているため、電気代の差を踏まえて選ぶとよいでしょう。