「テレビの電気代ってそんなに気にする必要ある?」「大型の有機ELテレビに買い替えたら電気代はどうなるの?」と気になっている方に向けて、この記事ではテレビの電気代をサイズ・種類別の目安で整理し、待機電力の実態や今日からできる節約術を解説します。 32型の液晶テレビなら1時間あたり2円前後ですが、65型の有機ELテレビになると1時間10円を超えることもあります。「テレビの電気代は微々たるもの」というのは画面サイズが小さい場合の話で、大画面・高画質化が進んだ今は決して無視できない金額になっています。

テレビの電気代の計算方法

まず基本の計算式を確認しましょう。テレビは常に一定の消費電力で動くため、比較的シンプルに計算できます。

1時間あたりの電気代の計算式

計算式
1時間あたりの電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×電力料金単価(円/kWh)

電力料金単価の目安は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWh(税込)がよく使われます。たとえば消費電力130Wの55型液晶テレビであれば、「130W÷1,000×31円=約4.0円/時間」です。

年間消費電力量からの計算方法

テレビのカタログには「年間消費電力量(kWh/年)」が記載されています。これは1日の平均視聴時間(2026年度基準で5.1時間)を前提に算出された数値で、より実際の使い方に近い電気代を求められます。

計算式
年間電気代(円)=年間消費電力量(kWh)×電力料金単価(円/kWh)

年間消費電力量110kWhのテレビであれば、「110kWh×31円=年間約3,410円」です。カタログ値は省エネ機能や待機電力も反映された数値のため、単純な消費電力からの計算よりも実態に近い金額が出やすいという特徴があります。

サイズ別のテレビの電気代

テレビは画面サイズが大きくなるほど電気代も高くなります。液晶4Kテレビを例に、サイズ別の年間電気代の目安を見てみましょう。

サイズ別の年間電気代の目安

画面サイズ 消費電力の目安 1時間あたりの電気代 年間電気代の目安
32型 約65W 約2.0円 約3,100円
40型 約83W 約2.6円 約4,000円前後
55型 約130W 約4.0円 約8,400円
65型 約175W 約5.4円 約10,000円台
75型 約230W前後 約7.1円 約15,500円

77型クラスになると、42型クラスと比べて電気代が4倍ほど高くなるという試算もあります。今後テレビを購入・買い替える際は、設置場所と視聴距離に合った必要十分なサイズを選ぶことが、電気代を抑えるうえでも重要なポイントです。

液晶・有機EL・プラズマの電気代比較

テレビの種類(パネル方式)によっても消費電力は大きく異なります。それぞれの特徴と電気代の違いを見ていきましょう。

パネル種類別の電気代

パネルの種類 消費電力の目安 1時間あたりの電気代 特徴
液晶テレビ 約30〜200W 約0.9〜6.2円 バックライト方式。最も消費電力が少ない
有機ELテレビ 約50〜300W 約1.6〜9.3円 自発光方式。液晶より15〜35%消費電力が高め
プラズマテレビ 約150〜600W 約4.7〜18.6円 2013年に国内生産終了。参考値として掲載

液晶テレビが最も消費電力が少なく電気代も安い一方、有機ELテレビは高画質と引き換えに消費電力が高めになる傾向があります。ただし、同サイズで比較した場合の年間電気代の差は3,000円以内に収まることが多く、画質の魅力を考えれば許容範囲と捉える方も多いでしょう。

見過ごされがちな待機電力と周辺機器

テレビ本体の電気代だけでなく、意外と見落とされがちなのが待機電力と周辺機器の存在です。

テレビ本体の待機電力はわずか

最新のテレビの待機電力は約0.3〜0.5Wと非常に小さく、年間の電気代に換算しても82〜136円程度にとどまります。以前は待機電力が大きい家電の代表格でしたが、近年は省エネ化が進み、通常の使用ではリモコンオフで問題ないレベルまで改善されています。

高速起動モードには要注意

ただし、テレビの機種によっては「高速起動モード」を有効にしていると、通常の待機電力より10倍以上の電力を消費することがあります。特別な理由がない限り、高速起動モードはオフにしておくのがおすすめです。

周辺機器の待機電力がテレビ本体を上回ることも

録画用の外付けHDDやBDレコーダー、ケーブルTVのセットトップボックスなど、周辺機器の待機電力を合計すると30〜60Wになることも珍しくありません。これはテレビ本体の待機電力よりも大きい場合があります。

周辺機器 待機電力の目安
外付けHDD(録画用) 約4〜8W
BDレコーダー 約10〜30W
ケーブルTV セットトップボックス 約10〜20W
Fire TV/Chromecast 約1〜4W
ゲーム機(スタンバイ時) 約5〜15W

使わない時はスイッチ付き電源タップで一括オフにするだけで、年間数千円の節約になることもあります。Netflix・YouTubeなどのストリーミング視聴が主流化した今、Android TVやFire TV搭載のテレビであれば、外付け機器そのものを減らすことも有効な対策です。

テレビの電気代を節約する方法

今日からすぐに実践できる、テレビの節電のコツを紹介します。

画質モードを「標準」または「省エネ」にする

「ダイナミック」「ビビッド」「スポーツ」などの高輝度モードは、標準モードに比べて消費電力が2〜3割増えることがあります。画質モードを標準や省エネに変更するだけで、55型液晶テレビなら年間約1,300〜2,000円の節約になるという試算もあります。

画面の明るさを見直す

画面にほこりや汚れが付着すると暗く見え、無意識に明るさを上げてしまいがちです。柔らかい布で週1回程度画面を拭くだけで、適切な明るさのまま視聴でき、余計な電力消費を防げます。

見ていない時は主電源を切る

リモコンで電源を切るだけではスタンバイ状態になり、わずかながら電力を消費し続けます。1日1時間テレビを見る時間を減らすだけでも、32V型液晶テレビの場合で年間約450円の節約になるというデータもあります。長期間の外出時はコンセントを抜くとより確実です。

買い替え時は省エネラベルを確認する

テレビの省エネ性能は年々向上しており、2014年製と2024年製の55型液晶テレビを比較すると、消費電力が約25〜40%低下しているというデータもあります。2022年10月に改訂された統一省エネラベルでは、星の数(1〜5段階)で省エネ性能が表示されており、同じ55型でも★5と★2で年間電気代が3,000〜5,000円違うことがあります。10年使うことを考えると3〜5万円の差になるため、購入時に必ず確認しましょう。

テレビの電気代を根本から下げるなら電力会社の見直しも

使い方を工夫しても、電力料金単価そのものが高ければ節約効果には限界があります。電力会社を切り替えることで、テレビを含めた家全体の電気代を下げられる可能性があります。

auでんき|料金の安定とポイント還元を重視する方に

KDDIグループが運営する全国対応の新電力です。電気料金は大手電力と同水準で変動が少なく、毎月の電気代に応じてPontaポイントが自動でたまります。大画面テレビや周辺機器を多く使う家庭ほど、ポイント還元による実質的な負担軽減が期待できます。auでんきはau・UQ mobileユーザーならスマホ代の割引も受けられます。

CDエナジーダイレクト|東京電力エリアで料金を下げたい方に

中部電力ミライズと大阪ガスが50%ずつ出資した東京電力エリア専用の新電力です。基本料金・電力量料金ともに東京電力より安く設定されています。テレビや周辺機器のように使用時間の長い家電が多い家庭ほど、料金差の恩恵を受けやすくなります。CDエナジーダイレクトは東京電力エリアの方におすすめです。

テレビの電気代に関するよくある質問

テレビの電気代について、よく寄せられる疑問に答えます。

大画面テレビに買い替えると電気代はどのくらい増える?

画面サイズが大きくなるほど電気代は増加します。32型から65型に買い替えると、年間の電気代は3,000円台から1万円台へと3倍以上になることがあります。ただし年式が新しいほど省エネ性能も向上しているため、古い小型モデルから最新の大型モデルに買い替えても、思ったより電気代の増加が小さいケースもあります。

1日中つけっぱなしにした場合の電気代はどうなる?

55型液晶テレビ(消費電力130W)を24時間つけっぱなしにした場合、1日あたり約97円、1か月で約2,900円、年間で約35,000円になるという試算があります。これは通常視聴(1日4.5時間程度)の約5倍にあたる金額です。見ていない時間はこまめに電源を切ることが節約の基本です。

有機ELテレビは液晶より電気代がかなり高い?

消費電力自体は液晶より15〜35%高い傾向がありますが、同サイズで比較した年間電気代の差は3,000円以内に収まることが多いです。高画質という付加価値を考えれば、電気代の差だけで選択肢から外す必要はないといえます。

待機電力を完全にゼロにする方法は?

主電源をオフにするか、コンセントからプラグを抜くことで待機電力をゼロにできます。ただし、コンセントを抜くと番組表の更新や内蔵の録画予約機能が使えなくなることがあるため、長期不在時など特別な場合に限定するのがおすすめです。日常的にはリモコンでの電源オフで十分な場合がほとんどです。