新電力特集記事

ガス代や電気代が高すぎる!これって何とかならないの?

料金イメージ(PRICE)
こうた
今月(2月)の電気とガスの請求が来たけどメッチャ高い!
これってどうにかならないの?
清水
1月~3月頃になるとネット上には「電気代やガス代が高い!」といった声が続出します。
これは毎年のことなので、もはや風物詩ですね。
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この記事の監修担当
SFP

新エネルギーメディア事業部 編集班
小売電気事業・都市ガス小売事業・太陽光発電事業・家庭向け蓄電池販促事業などの広報を担当
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使い過ぎに気をつけることが何より大事

冬場はどうしても暖房や給湯機器の使用が増えるため、夏よりも光熱費は高くなりがちです。
とくに賃貸住宅のプロパンガス(LPガス)には注意してください。
寒いからといって風呂やシャワーの時間を長くしたり、ガス暖房を何も考えずにガンガン使っていると一か月後にはこれまでにない金額の請求書がくることになります。
電気やガスは一般的に、ひと月分の使用量が一定量を超えると従量単価(使った分に応じて発生する料金の単価)が値上がりします。
ガスは基本料金も値上がりしますので、あまり使い過ぎると契約内容によっては料金が跳ね上がる可能性があることを知っておきましょう。
こうた
たくさん使わなきゃイイってのはわかるけど・・・
でもさ、けっこう節約したつもりなのに高い気がするのはなんでかな?

節約に気をつけたつもりでも、結果(=使用金額)が分かるのは1ヶ月ほど先のことなので、それを意識しながら計画的に節約を続けられる人はそう多くはありません。

自分が我慢(がまん)したことは覚えていても、節約のモチベーションは長くは続かずに忘れてしまうのが一般的です。

こうた
そんなこと言われたら身も(ふた)もないじゃん。。。

事業者側にも改善できることはある

ただ、需要家(利用客)側に節約を求めるばかりでなく、電気やガスを販売する事業者側にもできることはあります。

小売り事業者の中には「公共の福祉だから高くなるのはどうしようもない」といったような意見もあるようですが・・・

このように「高いのはウチのせいじゃない」といった態度では、顧客の信用を勝ち取ることはできません。

「なぜ高いと思われてしまうのだろう?」という謙虚な視点が大切です。

電力業界もそのような態度が変わらなかったからこそ、自由化による競争を政治的に促進されたというフシもあるくらいです。

人はなぜ高いと思うのか?

私たちは自分の過去の記憶や、あらかじめ想定していた金額よりも高かった場合に「高い」と感じます。
請求金額が予想していた範囲内であれば、それを高いとは普通は思いません。

また、電気やガスの料金請求は約1ヶ月前に使用した分がまとまってくるため、それも高いと感じてしまう理由の一つでしょう。

もし1ヶ月分まとめてではなく1日の使用料金を当日中に知ることができれば、そういった心理的なギャップを減らせるはずです。

その日に使った分の請求額がわかりさえすれば
「そういえば今日は使いすぎたな」「明日は気をつけよう」
といった節約のモチベーションにもつながりますし、その積み重ねによって月額料金を安く抑えることも容易になります。

こうた
でも事業者からすれば、請求書を毎日送るなんて面倒なんじゃ?
清水
べつに請求書というカタチにこだわる必要はないですよ。
使用料金の通知はメールでも出来ますから。

たとえば「今日は〇〇円分使用しています」といったお知らせを送るだけでも十分ですし、今はスマートメーターも普及していますので自動送信も可能です。

毎日メールを送ってほしくない人はあらかじめ金額を設定できるようにして、それを超えた場合に通知したり、
標準よりも使用量が増えた時にお知らせするといったシステムもその気になればできるはずです。

こうた
じゃあ、なんでそういったサービスがないの?
清水
それは利用客に節約ばかりされると、売り上げが減ってしまうと考えているからでしょうね。

顧客の節約をサポートする新サービスに期待

高齢者などの在宅状況を確認するためとして電気の使用量をチェックできるサービスはありますが、節電対策につながるサービスを提供している小売り事業者は今のところ見当たりません。

上の高齢者見守りサービスの説明を見てもわかるように「前日と比べて〇〇円多く使っています」といった通知サービスを提供することはそう難しいことではありません。

エネルギー関連企業が温暖化対策などに本気を示すのであれば、そのようなサービスの拡充にこそ力を入れるべきです。

SDGsや環境保全といった機運が高まる今、「電気やガスをたくさん売ってなんぼ」といったビジネスは時代遅れもいいところです。

しかし、利用客の節約を後押しするサービスにも謙虚に向き合えば、そうした事業者はいずれ顧客からの絶大な信頼を勝ち取ることになるでしょう。

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