「エアコンを28度でつけっぱなしにしたら電気代はいくら?」「28度は本当に節約になるの?」と気になっている方に向けて、この記事では28度設定でつけっぱなしにした場合の電気代を1日・1か月の目安で示し、冷房・暖房での違いや効果的な節約術を解説します。 冷房を28度でつけっぱなしにする場合、6畳用エアコンなら1日370円前後、1か月では1万円前後が目安です。暖房は外気温との差が大きいぶん、同じ28度設定でも電気代が高くなりやすい点に注意が必要です。

なぜ28度が推奨されているのか

電気代の話に入る前に、そもそもなぜ「28度」という数字が広まっているのかを確認しておきましょう。この背景を知ると、設定の仕方も変わってきます。

クールビズを背景にした室温の目安

環境省は冷房時の室温として28度を推奨しています。これは地球温暖化対策の国民運動「クールビズ」が背景にあり、推奨されているのは「設定温度」ではなく「室温」の目安である点に注意が必要です。 西日が強い部屋や断熱性が低い住宅では、エアコンを28度に設定しても実際の室温がそれ以上に上がってしまうことがあります。室温を28度に保つために、実際の設定温度は26〜27度にする必要があるケースも珍しくありません。

設定温度1度の差が消費電力の約10%に相当する

エアコンの設定温度を1度変えるだけで、消費電力は約10〜13%変動するといわれています。冷房の設定温度を1度上げるほど省エネになり、暖房は逆に1度下げるほど省エネになります。28度という数字は、快適さと節電のバランスを取るためのひとつの目安と考えるとよいでしょう。

冷房28度つけっぱなしの電気代

まず冷房を28度に設定してつけっぱなしにした場合の電気代を、畳数別に確認しましょう。

1時間・1日あたりの電気代

畳数 1時間あたりの電気代 24時間つけっぱなしの1日あたり
6畳用 約15〜16円 約370円前後
10畳用 約20〜24円 約500〜580円
12畳用 約24〜32円 約580〜780円
18畳用 約35〜58円 約1,390円前後

部屋の広さに比例して電気代が増えていくことがわかります。あくまで目安であり、実際の電気代は外気温・断熱性能・エアコンの機種によって変動します。

1か月つけっぱなしにした場合の電気代

使用パターン 6畳用の1か月電気代 12畳用の1か月電気代
1日12時間・1か月(30日) 約5,700〜8,500円 約8,700〜11,500円
24時間つけっぱなし・1か月(30日) 約11,300円前後 約23,700円前後

1日中つけっぱなしにすると1か月で1万円を超えるケースが多い一方、日中は外出して夜のみ使うような一般的な使い方(1日8〜12時間程度)なら、6畳用で月5,000〜8,500円程度に収まります。

暖房28度つけっぱなしの電気代

暖房を同じ28度に設定した場合、冷房と比べて電気代が大きく変わる点に注意が必要です。仕組みから確認しましょう。

暖房28度は消費電力が急増しやすい

暖房で28度に設定すると、外気温との差が大きくなるため消費電力が急増しやすくなります。冬の東京の平均最低気温は約5度前後のため、設定温度を28度にすると温度差は20度以上になり、エアコンのヒーターがフル稼働する時間が長くなります。

暖房28度の電気代目安

畳数 1時間あたりの電気代 1か月(12時間/日)の電気代
6畳用 約35〜50円 約12,600〜18,000円
12畳用 約45〜60円 約16,200〜21,600円

暖房で28度設定をつけっぱなしにすると、冷房の28度設定と比べて1か月あたり数千円〜1万円以上高くなることがあります。暖房の推奨設定温度は環境省が示す20度であり、28度は暖房においては高すぎる設定です。暖房で28度にすると、室温が高くなりすぎて乾燥や体調不良を招くリスクもあります。

つけっぱなしとこまめなオンオフ、28度設定ではどちらが得か

28度に設定した場合でも、つけっぱなしとこまめなオンオフのどちらが得かは状況によって変わります。判断の基準を整理しておきましょう。

30分程度の外出ならつけっぱなしが得

エアコンメーカーの実証実験によると、日中30分程度の外出であれば、電源をオフにするよりつけっぱなしにしたほうが消費電力が少ないという結果が出ています。エアコンは起動直後に最も多くの電力を消費するため、こまめなオンオフはかえって電気代を高くしてしまう可能性があります。

数時間以上の外出は電源を切るほうが節約になる

子どもの送り迎えや買い物などの短時間の外出はつけっぱなしが有利ですが、数時間にわたって家を空ける場合は、一度電源をオフにするほうが節約につながります。28度に設定していても、長時間の停止から再起動する際の負荷は避けられないため、外出時間の長さで判断しましょう。

猛暑日はつけっぱなしのメリットが大きくなる

外が猛暑日で室温が上がりやすい状況では、つけっぱなしのほうがお得になる外出時間の範囲が広がる傾向があります。外気温が高い日ほど、こまめに消して再起動したときの立ち上がりの負荷が大きくなるためです。

28度つけっぱなしをさらに節約するコツ

28度設定を基本にしながら、さらに電気代を抑えるための具体的な工夫を紹介します。

自動運転モードを活用する

エアコンを「自動運転」に設定すると、室内の温度や湿度をセンサーで感知し、そのときどきに最適な風量や運転モードに自動調整してくれます。弱運転や微風モードで固定すると、設定温度に達するまで時間がかかり、かえって電力を多く消費することがあります。無駄な冷却・加熱を防ぐ自動運転のほうが省エネにつながります。

風向きを正しく設定する

冷房時は風向きを「水平」に、暖房時は「下向き」に設定すると、部屋全体に効率よく空気が行き渡ります。冷気は下にたまりやすく、暖気は上にたまりやすい性質を踏まえた設定です。

風量を「強」にする

冷房をつけていても暑いと感じる場合、設定温度をさらに下げるより、風量を「強」にするほうが省エネになることがあります。風量を上げることで体感温度が下がり、設定温度を28度のまま維持しやすくなります。

フィルターと室外機を定期的に手入れする

フィルターが目詰まりすると冷暖房効率が落ち、同じ28度設定でも余計な電力を消費します。2週間に1度を目安にフィルターを掃除し、室外機の吹き出し口周辺に物を置かないようにしましょう。

サーキュレーターを併用する

サーキュレーターで室内の空気を循環させると、冷気・暖気のムラが解消され、28度設定でも快適さを保ちやすくなります。エアコンの立ち上がり時間も短縮されるため、電気代の節約に直結します。

28度つけっぱなしでも電気代が心配なら電力会社の見直しも

使い方を工夫しても、契約している電力料金単価が高ければ節約効果には限りがあります。電力会社を切り替えることで、28度つけっぱなし運用を続けながら電気代全体を下げられる可能性があります。

Looopでんき|日中在宅でつけっぱなしにする方に

株式会社Looopが運営する市場連動型プランが主力の新電力です。太陽光発電が活発な日中は市場価格が下がりやすく、「日中は28度でつけっぱなし」という使い方と相性が良い料金設計です。専用アプリで30分ごとの市場価格を確認しながら使えます。Looopでんきは解約金もかかりません。

auでんき|料金を安定させながらポイントを貯めたい方に

KDDIグループが運営する全国対応の新電力です。電気料金は大手電力と同水準で変動が少なく、毎月の電気代に応じてPontaポイントが自動でたまります。つけっぱなし運用で電気代がかさむ夏・冬も、料金が安定しているぶん家計管理がしやすいのが特徴です。auでんきの詳細は公式サイトで確認できます。

CDエナジーダイレクト|東京電力エリアで料金を下げたい方に

中部電力ミライズと大阪ガスが50%ずつ出資した東京電力エリア専用の新電力です。基本料金・電力量料金ともに東京電力より安く設定されており、28度つけっぱなし運用でエアコンの使用時間が長い家庭ほど料金差が出やすいです。CDエナジーダイレクトは東京電力エリアの方におすすめです。

エアコン28度つけっぱなしに関するよくある質問

エアコン28度つけっぱなしについて、よく寄せられる疑問に答えます。

28度設定は本当に節約になる?

冷房であれば、こまめなオンオフより28度でのつけっぱなしのほうが安くなるケースが多いです。ただし暖房で28度に設定すると、外気温との差が大きくなり消費電力が急増するため、暖房には向きません。暖房は環境省推奨の20度前後を目安にしましょう。

28度に設定しても部屋が暑いのはなぜ?

推奨されている28度はあくまで「室温」の目安であり、「設定温度」ではありません。西日が強い部屋や断熱性の低い住宅では、設定温度を28度にしても実際の室温はそれ以上に上がることがあります。その場合は設定温度を26〜27度に調整し、風量やサーキュレーターの併用で快適さを補いましょう。

つけっぱなしにすると電気代以外のデメリットはある?

つけっぱなし運転自体が故障の直接的な原因になるわけではありませんが、フィルターの汚れが蓄積しやすくなるため定期的な掃除が必要です。また、冷房・除湿を長時間使った後は、送風モードで内部を乾燥させるとカビの発生を防げます。

一人暮らしの6畳の部屋でも28度つけっぱなしはお得?

一人暮らしの6〜8畳の部屋は、28度つけっぱなし運用が特に効果的とされています。省エネ性能の高いエアコンを使えば、12時間つけっぱなしでも1か月あたり4,000〜8,000円程度に収まることが多く、こまめなオンオフより家計への負担を抑えやすい傾向があります。