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乗り換え前にご自身の電気契約を確認しましょう
一体どういったところに気をつければ良いの??
電化住宅の電気契約 3パターン
深夜電力+従量電灯のケース
①「深夜電力」と「従量電灯」の2つの電気契約を利用している場合
「深夜電力」と「従量電灯(A/B/C)」を利用している電化住宅の場合、深夜電力に関しては新電力プランに切り替えることはできません。(切り替え対象プランがありません)
深夜電力とは?
「深夜電力」はあらかじめ指定されている時間(例として「午後11時~翌日午前7時まで」など)に、電気温水器などを稼働させるための電気契約メニューです。
一般的には「従量電灯」と合わせて契約しています。
と思われるかもしれませんが、電気代はまず間違いなく前よりも高くなります。
「従量電灯」は新電力への切り替えも可能
『オール電化でauでんきに変えたらポイント貯まって得した』
『賃貸のオール電化だけど、楽天でんきにしたら電気代安くなった』
2016年3月以前のオール電化住宅向けプラン
②2016年3月より前から「オール電化住宅向けプラン」を利用している場合
一般の電力小売りが自由化される前から「オール電化住宅向けプラン(以下、旧オール電化プランに略)」を契約している家庭は、電力会社の変更やプラン見直しの必要性はほぼありません。
2022年4月には四国電力と北陸電力、7月には関西電力、そして10月には東京電力の深夜電力や旧オール電化プラン(電化上手・はぴeプラン・Eライフプラン・スマートeプラン・エルフナイト・深夜電力など)の価格改定が行われます。
これらの夜間単価は値上がりしますが、昼間時間の単価は値下げされるためトータルの電気代はこれまでと変わらないことも予想されます。
価格改定後もそれより夜間単価の安い他社プランはないため、旧オール電化プランの切り替え検討の必要性はほとんどありません。
(※)契約電力(kVA数など)が大きいわりに電気使用量が少ない家庭や、夜間よりも昼間時間の電気使用量が年間を通じてかなり多くなるような家庭でなければ新電力プランに変更するメリットはありません
J:COMやLooopなどの新電力会社への切り替えをうながすようなWEBサイトも見られますが、旧オール電化プランはすでに新規受付を停止しており、一度でも他プランに変更すると二度と元には戻せなくなりますので気をつけてください。
「旧オール電化プラン」には主に以下の電気契約メニューがあります
- 東京電力エナジーパートナー株式会社電化上手・おトクなナイト8/10・ピークシフトプランなど
- 関西電力株式会社はぴeタイム(はぴeプラン)・時間帯別電灯・季時別電灯PSなど
- 中部電力ミライズ株式会社Eライフプラン・タイムプラン・ピークシフト電灯など
- 東北電力株式会社時間帯別電灯A・時間帯別電灯B・時間帯別電灯Sなど
- 九州電力株式会社季時別電灯・時間帯別電灯・ピークシフト電灯など
- 北海道電力株式会社時間帯別電灯(ドリーム8)・3時間帯別電灯(eタイム3)など
- 中国電力株式会社時間帯別電灯(エコノミーナイト)・ファミリータイムⅠ・Ⅱなど
- 四国電力株式会社季節別時間帯別電灯・時間帯別電灯・スマートeプランなど
- 北陸電力株式会社エルフナイト(8・10・10プラス)・エルフプランS・Vなど
これらの旧オール電化プランは夜間時間の単価が深夜電力とほぼ同じくらい安く設定されています。
(※)夜間時間以外の単価は割高にはなるものの、トータルでは各エリア最安料金を実現できます
そのため旧オール電化プランより電気代が安くなるような新電力プランは現時点ではほとんどありません。(※)2022年4月7月10月の価格改定後であっても同様です
旧オール電化プランは深夜電力と同じく2016年4月以降の新規申し込みを停止しているため、他社プランに変更すると二度と元に戻せなくなります。
②のケースでは新電力プランへの切り替えではなく、住宅設備の見直しや節電を工夫した方が良いでしょう。
シミュレーションの注意点
2016年4月以降の時間帯別料金プラン
③2016年4月以降の「時間帯別料金プラン」を利用している場合
全国の大手電力各社は2016年4月以降、旧オール電化プランや深夜電力の新規受付を停止していますが、その代わりに新たな時間帯別料金メニュー(以下、新オール電化プランに略)を用意しています。
2016年4月以降の新築や引っ越しなどでオール電化住宅にお住まいの方は、この「新オール電化プラン」を契約していることが多いはずです。
主な「新オール電化プラン」には以下に案内する電気契約メニューがあります
- 東京電力エナジーパートナー株式会社スマートライフS/L
- 関西電力株式会社はぴeタイムR
- 中部電力ミライズ株式会社スマートライフプラン
- 東北電力株式会社よりそう+ナイト(8・10・12)・よりそう+ナイトS
- 九州電力株式会社電化でナイト・セレクト21・22・23
- 北海道電力株式会社エネとくスマートプラン・eタイム3プラス
- 中国電力株式会社電化Styleコース
- 四国電力株式会社でんかeプラン・でんかeマンションプラン
- 北陸電力株式会社くつろぎナイト12
上記プランよりも安価な新電力プランは2020年頃から続々と登場しています。
今のところ料金設定にそれほど大きな違いは見られませんが(ほとんどの新電力は月数百円ほど安くなる程度)利用中のプランに見合った新電力に切り替えることで確実な節約につながります。
新オール電化プランは旧オール電化プランと違っていつでも元に戻せますし、元に戻すための手数料などもかかりません。
(注)解約違約金のかかる新電力プランを利用している場合は除きます
新オール電化プランの切り替え手続きは従量電灯プランの場合と同じく、インターネットから10分程度で完了します。
オール電化プランの切り替え対象プランは、以下のページでも詳しく紹介していますので参考にしてください。
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