その他の新電力

エレトスの電気契約プラン調査結果

エレトスTOPページキャプチャー画像
Check! 注意喚起(2020年6月追記)
エレトスの倒産から約1年が経過しましたが、今度は「エトスでんき」という外資系新電力の販促が行われている模様です。
(※)経済産業省に登録されているエトスでんき(Ethos合同会社)の住所地はエレトスと同じ
エトスでんきホームページに記載されている住所地は、特定商取引法違反で3カ月の業務停止を命じられたばかりのファミリーエナジー合同会社と同じです。
これについて詳しくは『評判が悪くおすすめできない新電力』のページで紹介しています。

以下の掲載内容はすべて過去情報ですが、何かあったときのための参考用として掲載しています。

エレトス合同会社は経営難を理由として2019年5月31日に電気供給サービスの終了を発表しました。に追記)
エレトスの電気を契約されている方は以下の記事を参考にして、なるべく速やかに切り替えを済ませておきましょう。
これまで何かと不誠実なサービスで世間を騒がせてきたエレトス電気ですが、サービス終了の間際にも顧客に対してあまりに急すぎる対応を求めています。
サービス終了の発表から、わずか2週間後の6月14日までに他の電力会社への切り替え手続きをしなければ、電気の供給が停止されるという内容で、その無責任ともいえる急な告知にはあきれるばかりです。
何はともあれエレトス電気をご利用中の方は取り急ぎ、他の電力会社への電気契約を申し込む必要があります。
ただ、その際にご注意いただきたいのは、よく分からないからといって新電力の紹介サイトや代理店、媒介業者など他人任せにしてしまうと、またエレトスのような高い電気料金の電力会社を勧められることにもなりかねないという点です。
電力会社への新規申し込みは電話やインターネットから、誰でもわずかな時間で行うことができますので、多少面倒でも必ずご自身で切り替えの申し込みをするように気をつけましょう。
清水
お住まいの地域ごとに選ぶことのできる電力会社や電気代の予測額につきましては、NPCプラン電気ガス料金比較シミュレーターで一括比較できます。
ぜひそちらをご利用ください。

エレトスの電気契約プランの”意外な落とし穴”とは?

清水
当サイトの掲載内容について、閲覧者の方から次のようなメールをいただきました。
エレトスの電気契約プランの電気料金に関するメールの内容
これは当サイトに掲載されている”関西エリアのエレトスの電気料金”が間違っているのでは?といったご指摘の内容のものでした。
お寄せいただいたメールには、エレトス関西エリアの電力量単価(従量単価)は1~3段階まで一律19.5円であり、当サイトに掲載されている”一律25円”という情報は間違っていると書かれています。
ですが、当サイトで掲載しているエレトス関西エリアの電気料金情報は「レート定額プラン」のものであり、今回ご指摘のあった「1~3段階まで一律19.5円」というのは「なっとくエレ得プラン」の電力量単価にあたりますので、当サイトの掲載情報が間違っているわけではありません。
こうた
エレトスの電気供給契約プランは複数あるから、それで料金単価が違っているように見えたんですね。

5つあるエレトスの電気契約プラン

エレトスの電気供給契約プランには2019年2月時点で5種類のプランがあり、当サイトでは「レート定額プラン」のみを紹介していることから
その情報をご覧になった方に誤解を生じさせてしまったというわけです。
  1. レート定額プラン
  2. レート定額プランB
  3. 市場連動型プラン
  4. エレ得ベーシックプラン
  5. なっとくエレ得プラン
なら、どうして「レート定額プラン」よりも電力量単価が安く設定されている「なっとくエレ得プラン」や「レート定額プランB」の情報を掲載しないのか?
このような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
今回ご指摘をいただいた方には、以下のような返信メールをお送りしましたが、、、

エレトスの電気料金表示に関する返信メールの内容

ハマグリ様
先ほどは弊社へのご連絡をいただきありがとうございます。
エレトス関西エリアの契約プランおよび電気料金につきましては、弊社では「レート定額プラン」を掲載しています。
https://eletos.co.jp/stipulation/fixed-rate-plan/
(レート定額プランは基本料金なし、料金単価は25円/kWhです)
今回ご指摘いただきました「なっとくエレ得プラン」は、公開されている従量単価(19.5円)とは別に、エレトスが独自に設定する「市場電源調達調整費」が加算されます。
市場電源調達調整費については計算式の公開はあるものの、具体的な数値は公開されておらず、契約者にとって不明な点があるため弊社では「なっとくエレ得プラン」は掲載していません。
【エレトス電気需給約款】(34~35ページ)
弊社サイトを閲覧される方にとって、できる限り有意義な情報を発信させていただく所存です。
今後も何かご指摘等ございましたら、ご連絡いただけますと幸いです。
株式会社サウスフィールドプランニング 南部
しかし、この返信メールだけでは説明不足なところもあるため、ここでエレトスの5つの電気供給契約プランについて詳しく案内します。

エレトス公式サイトの電気契約プランを確認してみると・・・?

前述のようにエレトスには5種類の電気供給契約プランがあります。
  1. レート定額プラン
  2. レート定額プランB
  3. 市場連動型プラン
  4. エレ得ベーシックプラン
  5. なっとくエレ得プラン
エレトス公式ホームページのTOPページから料金プランの項目を見てみましょう。
↓↓↓
エレトス公式HPのキャプチャー画像
エレトス公式HPの料金プラン案内ページのキャプチャー画像
上の画像にあるように、エレトスの料金プラン案内ぺージでは「なっとくエレ得プラン」しか表示されていません。
ですが、HPの下の方にある「約款」のところをクリックすると、、、
エレトス公式HP 下部のキャプチャー画像
約款のページにあるエレトス電気需給約款の下には、5つの契約種別定義書が掲載されています。
エレトス公式HP 約款のキャプチャー画像
つまり、エレトスの料金プラン案内ページでは「なっとくエレ得プラン」だけを掲載し、その他の4つの契約プランは別のページに掲載しているというわけです。
本来なら料金プランの案内ページで掲載すべきものを、わざわざ約款のページで案内しているという不誠実さや分かりにくさに、エレトスという新電力への疑念が生じます。
清水
料金プランのページには「なっとくエレ得プラン」しか載っていません。
これじゃエレトスの契約プランは1種類だけだと勘違いしてもおかしくないですよね。

エレトスの???な契約内容

エレトスの電気需給約款(契約内容の説明)を確認すると、さらにおかしなことが書かれています。
そのおかしなことを説明する前に、まずはエレトスの5つの契約プランについて簡単に解説してみましょう。

エレトス 5つの電気供給契約プラン

エレトスのレート定額プランには「レート定額プラン」と「レート定額プランB」の2種類があり、それぞれの料金内容はまったく異なります。

エレトス『レート定額プラン』

「レート定額プラン」の特徴
  • 『単一の従量単価』+『再エネ賦課金』
  • 基本料金なし
「レート定額プランB」の特徴
  • 『基本料金』+『単一の従量単価』+『託送料金』+『再エネ賦課金』
    ※「レート定額プランB」の従量単価は「レート定額プラン」よりも安く設定されていますが、電力エリアごとに異なる託送料金(7~8円/kWh)が従量単価に加算されます

エレトス『市場連動型プラン』

「市場連動型プラン」の特徴
  • 『毎時変動型の電力量単価』+『再エネ賦課金』
  • 基本料金なし
「市場連動型プラン」の電力量単価は30分毎に変わります。
電力量料金単価の計算式は以下の通りです。
市場連動型電力量料金単価=(市場連動型電力量料金単価算定期間におけるスポット取引の30分ごとの約定総量×当該30分ごとのシステムプライス)÷市場連動型電力量料金単価算定期間におけるスポット取引の約定総量の市場連動型電力量料金単価算定期間の総和(小数点以下第3位を切り捨て)
かなりややこしく書かれていますが、簡単に言えば、経済情勢などその他の要件も踏まえた上で、エレトスが独自に算出した単価になるということです。

エレトス『エレ得ベーシックプラン』

「エレ得ベーシックプラン」の特徴
  • 『単一の従量単価』+『再エネ賦課金』
  • 基本料金なし
「エレ得ベーシックプラン」の電力量単価は「レート定額プラン」よりも1円高く設定されています。
新電力会社の代理および媒介事業者であるエネチェンジが紹介しているプランです。

エレトス『なっとくエレ得プラン』

「なっとくエレ得プラン」の特徴
  • 『基本料金』+『単一の電力量単価』+『市場電源調達調整費』+『再エネ賦課金』
「なっとくエレ得プラン」の市場電源調達調整費は30分毎に変動し、その計算式も以下に記載するように非常にややこしいですが、
簡単に言えば経済情勢などその他の要件も踏まえた上で、エレトスが独自に算出した単価になるということです。
エレトスの市場電源調達調整費の計算式
エレトスの市場電源調達調整費の計算式
EP : 市場電源調達調整にかかるエナジー関連費
JEPX : 卸電力取引市場(JEPX)のホームページに掲載されている30分毎のスポットプライスで約定された前月と前年同月のシステムプライス
UPP : 30分同時同量にかかる分散率
FCA : 市場電源調達調整費
LLF : 電力損失
R :エレトスが定めるJEPX市場変動と月間供給サービス費用に関連するリスク係数
S : エレトスが定める月間供給サービスに関連する30分同時同量にかかる係数
ISF : 月間供給サービスに関連するインバランス料金
CT : 消費税
CP : 料金プランのレート(契約エリアによって異なります)
以上、エレトスの5つの電気供給契約プランについて簡単に説明してみました。
電力自由化イメージ画像

1年後には自動的に別の契約プランに変わる??

5種類の電気供給契約プランそれぞれの定義書を見てみると、5つのプラン全てにエレトスの電気需給約款が適用されるとありますが、
その約款をよくよく読めば、ちょっとおかしなことが書かれています。
それは次のような内容です。

『(2) 契約期間は、次によります。
(イ)契約期間は、需給契約が成立した日から、料金適用開始の日以降1年目の日までといたします。
(ロ)お客さまから、需給契約成立後より1年目の契約期間満了の30日前までに需給契約の消滅または変更の申し出がない場合、需給契約は契約期間満了後も自動的に一年間更新されるものといたしますが、継続前の契約期間満了日以後、最初の検針日からは市場連動型プランを適用いたします。

これは簡単に言うと、つまりどのプランで契約しても1年後には自動的に「市場連動型プラン」に切り替わってしまうということです。
清水
・・・・・それって変な話ですよね???
1年後には最初の契約プランとは別の内容に変わってしまうといった大事なことを、ズラズラーっと長く書かれている約款をきちんと読まなければ、まず気付かないようなところにこっそりと書いてあるわけです。
エレトスの「市場連動型プラン」は先にも説明したように、「毎時変動型(30分毎)の電力量単価+再エネ賦課金」のシンプルな料金設定になってはいますが、
常に卸電力取引所(JEPX)の価格変動に左右される上に、エレトス独自の電力量単価の算出方法が不透明であるため、弊社としてはあまりお勧めできません。
そもそも常識的に考えれば、そんな大事なことは料金プランのページの見やすいところに、誰にでも分かるように書いておくべきでしょう。

エレトスの料金体系の説明は不透明かつ不十分

エレトスに疑念を抱いてしまう理由は他にもあります。
エレトスの「レート定額プランB」や「なっとくエレ得プラン」の電力量単価は、地域の大手電力会社や他の新電力の電力量単価と比較すると、かなり安く設定されているため、一見するとかなりお得なように見えます。
しかし、じつは電力量単価とは別に、他社では加算されることのない託送料金がプラスされたり、エレトスが独自に設定した市場電源調達調整費がプラスされたりするため、結局のところ他社よりも高額になる場合が多くなります。
エレトスの公式サイトでは電力量単価の安さばかりを強調していますが、それに加算される他の料金をきちんと分かりやすく説明していません。
エレトスのそういった姿勢に不信感MAXというわけです。

エレトスは外資系の新電力

エレトスの会社情報を調べてみると、外資系の新電力会社であることが分かります。
(母体はアメリカでガス事業を営む「ビスタエナジー(Vista Energy)」という会社のようです)
会社名:エレトス合同会社(2017年設立)
代表者:職務執行役員 デビッド・ランズラム(David Ranslem)
住所:〒106-0047 東京都港区南麻布3丁目19番23号オーク南麻布ビル2階
お問合せ先:0120-060-608

2019年5月末にエレトスの代理店が特商法違反の容疑で逮捕

2018年12月から2019年4月までに京都市や大阪府にて、エレトス合同会社の代理店「株式会社FAiCE」が関西電力の契約プランの変更と言いながら、エレトスとの新規契約をさせていたことで同社役員ら6人が逮捕されました。
この代理店はエレトスから契約変更1件あたり数千円の報酬を受け取っており、分かっているだけでも7,000件の変更契約があったようです。
つまり7,000件の詐欺被害者があったということですが、このような新電力の代理店による詐欺的行為や、強引な販促はエレトスに限らず、他の新電力でも多く見られます。
電力会社の変更は代理店に任せるよりも、電話やインターネットからなるべくご自身で申し込むように気をつけましょう。
新電力への申し込みはインターネットが簡単かつ安心
新電力への切り替えがブームとなっている今では、電話での営業や、近所のお店の知り合いなどから勧誘を受ける機会もあるでしょう。
ですが、そういった勧誘の元は、代理店や媒介(ばいかい)業者による場合が多いため、契約期間中に解約すると違約金が発生したり、本家である小売電気事業者のキャンペーンが適用されなかったり、さらには初めに聞いていた話と違う、、などなど、何かしらのトラブルがあることも少なくありません。
電話勧誘による申し込みや、セールスマンの訪問勧誘などの場合は、8日間ないし20日間のクーリング・オフ制度が適用されますが、そもそも初めから解約違約金などのない電力会社を選びさえすれば、いつでも無条件で別の電力会社に変更することはできますので、やはり新電力の申し込みはインターネットまたは電話で、各公式サイトから直接ご自身の手で申し込みをするのが、簡単でトラブルもなく一番良い方法です。

”偽りの安さ”ではなく”誠実さ”が重要

電気供給契約というものは、人の生活に大きく関わる大切なインフラ(基盤)になります。
だからこそ、当サイトでは偽りの安さばかりを前面に出すような企業や、誠実な情報公開をしていない企業の契約プランを積極的に紹介するつもりはありません。
今後も当サイトを閲覧される方にとって、できる限り有意義な情報を発信させていただく所存です。
この記事の監修担当
SFP

新エネルギーメディア事業部 編集班
小売電気事業・都市ガス小売事業・太陽光発電事業・家庭向け蓄電池販促事業などの広報を担当
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