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あなたのお宅は過大請求されてませんか?
昨年から今年にかけて各電力会社における電気料金の過大請求が多く見られます。
東京電力、システム不具合で999件の過大請求
東京電力ホールディングス子会社の東京電力エナジーパートナーは16日、システムの不具合により999件の過大請求が発生していたと発表した。
顧客からの問い合わせを受けて料金請求のプロセスを確認したところ、料金計算・請求システムに不具合が見つかった。これが原因で過大請求が発生したという。
2020/3/18
日本経済新聞より
関西電力、1千万円を過大請求 63法人、ミス公表せず
関西電力は29日、小規模商店など63法人に電気料金計約1150万円を過大請求していたと明らかにした。
システム変更時のミスが原因といい、対象の顧客に謝罪して返金を進めている。
2019年11月29日
福井新聞オンラインより
(WEB検索すると上記2件の他にも過大請求関連のニュースが多数見つかります)
なぜこんなことが起こるのかというと、、
その理由は「各社の電気料金メニューの仕組みが何かとややこしい」ということに尽きるでしょう。
関連記事(他社サイトに移行します)
電力自由化の影響で料金メニューの種類も増え、同じメニューでも地域によって単価がまったく異なります。
各電力会社の中の人も混乱してしまい、それがケアレスミスにつながっているのではないでしょうか。
何ごとも人のすることである以上、間違いは付きものです。
電力会社の請求額も、間違いがあることを前提になるべく小まめに確認しましょう。
でも過大請求とか過払いって、どうやってチェックすればいいの?
電気料金の過大請求や過払いをチェックする方法
電力会社から届いた請求書を見ただけでは、それが過大請求かどうかはわかりません。
過払いであるかどうかをチェックするためには、各月の電力使用量(kWh数)から電気代を計算し、請求額と照らし合わせる必要があります。
とはいえ、単価や基本料金をいちいち調べて計算するのはさすがに面倒です。
そこで!便利なのがNPCプランの電気料金一括比較シミュレーターです。
超正確!電気代シミュレーター
請求書または検針票などに記載されている電力使用量(kWh数)と契約容量(A数またはkVA数)から各電力会社の電気料金を正確に算出します。
各社のシミュレーション結果と請求額を照らし合わせることで、過大請求の有無もカンタンに確認できます。
≫電気料金シミュレーターの使い方説明はこちら
(タップするとページ下に移動します)
(注)オール電化プランなどのように、時間帯ごとに単価の異なる電気契約メニューはシミュレーションできません。
また、各電力会社の全プランをフォローしているわけではないため、電気料金を確認できないプランもあります。
正確な電気代がわかる比較サイトはNPCプランだけ
NPCプランの他にも電力会社や電気料金の比較サイトはいくつかありますが、各月の「正確な電気料金」を比較できるサイトはNPCプランしかありません。
他のサイトで比較できるのは「電気料金の差額」だけであって、実際の電気代は確認できないからです。
つまり他の比較サイトは、どれも”電気代の差額”しか分からないってことか。
年間電気代を表示しているサイトもありますが、月ごとの燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金を正確には含めていない(もしくは全く含めていない)ので、実際の電気代とはかなりズレがあります。
そもそも年間の電気代から各月の過大請求や過払いを判別することはできません。
新電力の公式シミュレーションは正しくはない
それと新電力会社の公式シミュレーションにも注意が必要です。
なぜなら新電力会社のシミュレーションは、そのほとんどが正確な電気代を表示していないからです。
正確な電気代ではない以上、過払い金や過大請求のチェックには役立ちません。
新電力会社のシミュレーションはそのほとんどが大手電力会社との差額を強調するばかりで、自社の電気料金を正確には表示していないんですよ。
楽天でんきを例に挙げると・・・?
楽天でんきの公式シミュレーションで具体的に説明してみましょう。
楽天でんき公式HPの「電気料金シミュレーション」をクリックすると、以下の画面に移動します。
”ご契約中のエリア”は「関西電力」を選んで
”プラン”は「従量電灯A」、”使用月”は「9月」、”電気使用量”を「500kWh」で入力しました。
すると、シミュレーションの結果は以下のように表示されます。
楽天でんき公式の料金目安は「11,135円」と表示されていますが、、、
しかし同じ条件でNPCプランの電気代シミュレーションを試してみると「12,510円」と表示されます。
この結果を見て、ほとんどの人たちは楽天でんきの公式シミュレーションの方が正しい結果を表示していると思うかもしれません。
しかし実際の正確な電気代を表示しているのは、楽天ではなくNPCプランの方です。
公式サイトの方が間違った電気代を表示してるってこと?
新電力の公式シミュレーションが正確ではない理由
なぜ楽天でんき公式サイトの方が間違っているのか?
「大手電力会社との差額」をチェックするだけなら、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金はどちらも同額なので、シミュレーションに含める必要性はありません。
しかし実際の電気代を比較するためには、それらを正確に含める必要があります。
それをしていない楽天でんきは、実際の電気代とは1,000円以上も異なる(安い)金額を表示しているというわけです。
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新電力会社のシミュレーションには注意しましょう
これは楽天でんきに限らず、ENEOSでんきや東京ガスなど、ほとんどの新電力会社に共通しています。
つまり、どの新電力会社も揃って不誠実なシミュレーターを採用しているのが現状なのです。
ただし昔からある大手電力会社は正確な電気料金シミュレーターを採用しています。
NPCプラン電気料金シミュレーターの使い方
”電気料金が過払いになっていないか?を確認する方法について説明します。
3つあるフォームを選ぶ
NPCプランには3つのシミュレーションフォームがあります。
各電力会社の電気料金一括比較シミュレーター
契約容量(「ご契約」の欄に記載されている数字)が60A以下または6kVA未満の場合は
「一般家庭・個人の方」を選んでください。
契約容量が6kVAや60Aを超える場合には
「お店・事業所・電気を多く使う家庭」を選んでください。
(一例として、100Aと記載されている場合、それは10kVAに相当します)
4~5項目を選択&入力する
次に「①お住まいの電力エリア」「②契約容量」「③請求月」を選択します。
続いて「④電力使用量(kWh数)」を入力します。
「一般家庭・個人の方」フォームの場合は
「⑥表示結果」で「該当エリア全ての電力会社」を選択し
最後に青いボタンの「比較結果を表示する」を押します。
表示結果を確認する
「各電力会社の比較結果のご案内」として、以下のような画面が表示されます。
「クリックして一覧表をみる」をクリックすると、各電力エリアの小売電気事業者(電力会社)の一覧表が現れます。
この中から現在利用している電力会社を選んでクリックすると、その電力会社の電気料金シミュレーション結果に移動します。
楽天でんきの場合
たとえば楽天でんきを選んでクリックすると、以下の画面に移動します。
赤マルで囲ったところに、当月の電気代のシミュレーション結果が表示されます。
その表示結果と、請求書に記載されている金額を照らし合わせてください。
どちらも金額が合っていれば、誤請求ではないことがわかります。
しかし金額が合わなければ、電力会社またはNPCプランのどちらかが間違っていることになります。
NPCプランのシミュレーションには、各社の割引額やポイント還元などは含めていないため、何かしらの割引がある電力会社では差額が生じます。
その場合、実際の請求額の方が安く表示されますが、NPCプランのシミュレーション結果よりも安くなる分には過払いの可能性はほぼありません。
ですから双方の金額が違っていても心配は無用です。
もしNPCプランのシミュレーション結果よりも実際の電気代の方が高くなるようなら、過大請求の可能性も考えられます。
その時はあらためて、料金単価や契約内容を詳しく調べてみる必要があるでしょう。
超正確!電気代シミュレーター
請求書または検針票などに記載されている電力使用量(kWh数)と契約容量(A数またはkVA数)から各電力会社の電気料金を正確に算出します。
各社のシミュレーション結果と請求額を照らし合わせることで、過大請求の有無もカンタンに確認できます。
(注)オール電化プランなどのように、時間帯ごとに単価の異なる電気契約メニューはシミュレーションできません。
また、各電力会社の全プランをフォローしているわけではないため、電気料金を確認できないプランもあります。
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