このページではMCリテールエナジーの新電力サービス『まちエネ』のメリットやデメリットについて解説しています。
まちエネは一部の代理店の不誠実な営業行為によりWEB上の評判がかなり悪く、実際にまちエネを利用している方にも不安に思われることがあるようです。
そういった代理店のせいで良質なサービスが埋もれてしまうのは
小売電気事業・都市ガス小売事業・太陽光発電事業・家庭向け蓄電池販促事業などの広報を担当 |
- 契約電流20~30アンペアの1人暮らしにはメリット大
・300社以上ある新電力の中でも電気料金の安さは比較的上位(中の上くらい)・中部電力エリアや東北電力エリアではとくに価格的な優位性あり
- ローソンをよく利用する人にもオススメ
・電気代の支払い額に応じてPontaポイントが貯まる(1%還元)・毎月ローソンの月替わり商品クーポンが無料でもらえる(ハーゲンダッツアイスクリームなど)・映画館(ユナイテッド・シネマ、シネプレックス)がいつでも何名でも割引優待価格で利用できる
- 新電力サービスとしての使い勝手は良い
・契約手数料や解約違約金などの設定は一切なし・支払い方法はクレジットカードだけでなく口座振替も選べる・引っ越し先での新規申し込みにも対応・カスタマーサポートの対応は好感度良・新規申し込みキャンペーンや既存顧客向けのキャンペーンも随時開催
まちエネのデメリットまとめ
- 電気トラブル駆けつけサポートの無料附帯はない
- オール電化やセミ電化住宅向けのプランはない
- 代理店による訪問営業などの評判がかなり悪い
(ただし実際の電気供給サービスには関係ありません)
まちエネのデメリットとしては上記3点が想定されます。
詳しくは先に紹介したメリットとあわせて、以下に詳しく解説します。
なお、代理店の評判の悪さに関しては、まちエネのサービス内容には直接関係していないこともあり、別ページの方で解説しています。
まちエネの評判が悪い理由とは?まちエネの営業エリア
「まちエネ」は三菱商事と(株)ローソンの合弁会社であるMCリテールエナジーが運営する新電力サービスです。
2016年4月にサービスを開始し、今では一般家庭だけでなく全国のローソン店舗をはじめ、様々な事業所にもおトクな電気契約メニューを提供しています。
2021年3月現在、まちエネを利用できる地域は以下の通りです。
- 東京電力エリア東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県の富士川以東
- 関西電力エリア大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県の近畿2府4県と、福井、三重、岐阜の一部地域
- 東北電力エリア青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県
- 中部電力エリア愛知県、三重県、岐阜県、長野県、静岡県中西部
- 四国電力エリア愛媛県、高知県、香川県、徳島県
当初は関東地方でしか利用できなかった「まちエネ」も、2019年12月には東北と中部、そして2020年1月には関西と四国でも申し込めるようになりました。
新型コロナの影響もあってか、今のところエリア拡大の動きは止まっていますが、いずれ他地域でも参入が予想されます。
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まちエネの電力販売量ランキング
まちエネ(MCリテールエナジー)の電力販売量は、500社以上ある新電力会社の中でも比較的上位にあります。
低圧・電灯部門における2020年9月の電力販売量ランキングを見ると、MCリテールエナジーは439社中「48位」
旧大手電力を除く新電力ランキングでは38位/429社となり、上位10%以内の立ち位置になります。
まちエネで選べる電気料金プラン一覧
まちエネの電灯契約は一般家庭用と店舗用に分かれてはおらず、どちらも共通しています。
- きほんプラン
- かんたんプラン
- CO2フリープラン
- MUSUBIプラン
動力を使用する事業者向けの電気契約には以下2つのプランがあります。(マンションのエレベーターや飲食店の業務用冷蔵庫、大型エアコンなど)
- 低圧電力きほんプラン
- 低圧電力かんたんプラン
EV・PHEVオーナー向けプランは2種類から選べます。
- 毎晩充電し放題!プラン
- 毎晩充電し放題!CO2フリープラン
なお、買電契約ではありませんが、太陽光発電のFIT買取期間が終了した方向けの「卒FIT買取サービス」も用意されています。
(この卒FIT買取プランは各地域電力よりも少しだけ高く買い取ってくれるものの、正直に言えばオススメできるほどの内容ではありません)
どのプランを選べば良い?
まちエネには色々な電気契約プランがあるため迷ってしまいますが、1人暮らしの方や一般家庭には「きほんプラン」がベストプランです。
その他のプランには”まちエネならではのサービス”が附帯していないため、わざわざそれを選ぶ意味がありません。
「きほんプラン」にこそ、まちエネ独自のメリットが充実しています。
かんたんeプランは、まちエネの代理店向けの電気契約メニューです。
(まちエネの公式サイトに「かんたんeプラン」の紹介はありません)
料金体系は「きほんプラン」や「かんたんプラン」と同じですが、ローソンのクーポン特典やPontaポイントは付いてきません。
つまり代理店のプランには何のメリットもないため、まちエネの電気は公式サイトからの申し込みを強くお勧めします。
きほんプラン4つのメリット
- 従量料金単価が最大13.4%安い
きほんプランの従量料金単価は、電力自由化前の地域電力会社の規制料金メニューと比べて0.5%~最大13.4%割安に設定されています。
- 毎月の電気代に応じてPontaポイント1%還元
毎月の電気料金1,000円毎にPontaポイント10Pが付与されます。
(ただし燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税分はポイント付与の対象外になります)PontaポイントはdポイントやJALマイレージなどにも交換できるほか、多様な使い道があります。 (まちエネに申し込み後、会員ページでPonta会員IDの登録が必要です) - ローチケの優待割引サービス
映画館(ユナイテッド・シネマ、シネプレックス)がいつでも何名でも割引優待価格(1,300円)で利用できます。映画以外にも、ローチケで取り扱っているミュージカルやコンサートなどの優待サービスを不定期で案内しています。
- ローソンの無料商品クーポンが毎月もらえる
まちエネ会員には、毎月ローソン商品と交換できるバーコードがメールで届きます。どういった商品がもらえるのか?はホームページのお知らせでも確認できます。
⇒ これまでのプレゼント商品の一覧はこちら
きほんプランとかんたんプランは何が違う
かんたんプランの電気料金の単価設定は、きほんプランと同額ですが、かんたんプランにはローソンの無料クーポンやPontaポイントの付与サービスはありません。
ただし、かんたんプランでは紙の検針票が無料で届くようになるため毎月の電気料金を書面で確認したい方に向いています。
(※注1)代理店の「かんたんeプラン」では紙の検針票は届きません
(※注2)きほんプランやかんたんeプラン利用客が紙の検針票を希望すると月額220円が別途かかります
まちエネの電気料金比較表
契約アンペア数と電力使用量 | 東北電力(従量電灯B)との差額 |
---|---|
20A契約 (単身世帯) 月100kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -8円 安い |
30A契約 (1~2人世帯) 月200kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -103円 安い |
30A契約 (2~3人世帯) 月300kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -219円 安い |
40A契約 (3~4人世帯) 月400kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -612円 安い |
50A契約 (4~5人世帯) 月500kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -1,005円 安い |
60A契約 (5~6人世帯) 月600kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -1,398円 安い |
契約アンペア数と電力使用量 | 中部電力(従量電灯B)との差額 |
---|---|
20A契約 (単身世帯) 月100kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -7円 安い |
30A契約 (1~2人世帯) 月200kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -100円 安い |
30A契約 (2~3人世帯) 月300kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -214円 安い |
40A契約 (3~4人世帯) 月400kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -593円 安い |
50A契約 (4~5人世帯) 月500kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -972円 安い |
60A契約 (5~6人世帯) 月600kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -1,351円 安い |
契約アンペア数と電力使用量 | 東電EP(従量電灯B)との差額 |
---|---|
20A契約 (単身世帯) 月100kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -9円 安い |
30A契約 (1~2人世帯) 月200kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -108円 安い |
30A契約 (2~3人世帯) 月300kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -229円 安い |
40A契約 (3~4人世帯) 月400kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -639円 安い |
50A契約 (4~5人世帯) 月500kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -1,049円 安い |
60A契約 (5~6人世帯) 月600kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -1,459円 安い |
世帯人数と電力使用量 | 関西電力(従量電灯A)との差額 |
---|---|
(単身世帯) 月100kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -7円 安い |
(1~2人世帯) 月200kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -96円 安い |
(2~3人世帯) 月300kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -205円 安い |
(3~4人世帯) 月400kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -539円 安い |
(4~5人世帯) 月500kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -873円 安い |
(5~6人世帯) 月600kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -1,207円 安い |
世帯人数と電力使用量 | 四国電力(従量電灯A)との差額 |
---|---|
(単身世帯) 月100kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -9円 安い |
(1~2人世帯) 月200kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -109円 安い |
(2~3人世帯) 月300kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -232円 安い |
(3~4人世帯) 月400kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -641円 安い |
(4~5人世帯) 月500kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -1,050円 安い |
(5~6人世帯) 月600kWhの場合 |
まちエネの方が 月額 -1,459円 安い |
(※2)2021年3月の差額です
MUSUBIプランのメリット&デメリット
MUSUBIプランは基本料金と従量料金部分の4.5%相当を、MCリテールエナジーの提携NPO法人に送金することで、毎月の電気使用を通じて継続的な寄付を行う電気契約です。
MUSUBIプランの単価設定は、きほんプランやかんたんプランとはまったく異なります。
電気料金の支払い額の一部が自動的にNPO法人に寄付されるといっても、MUSUBIプランは各電力エリアでもっとも高い部類の電気契約(※)になるため決してお得なプランではありません。
(※)電力自由化前の規制料金メニューと同等
そもそも寄付先はご自身で選ぶから尊いのであって、寄付という行為を他人任せにするのはあまりスマートではないと筆者は考えます。
MUSUBIプランは色々と評判が良くないHTBエナジーとの提携プランということもあり、いま一つ信用性に欠けることから筆者はおすすめしていません。
まちエネにオール電化プランはある?
2021年3月現在、まちエネにはオール電化住宅向けの電気料金プランはありません。
電気温水器(電気給湯機)やエコキュートを設置しているオール電化住宅またはセミ電化住宅では、まちエネの電気契約はどれを利用しても夜間の電気代が高くつきますのでご注意ください。
電化住宅にお住まいの方は電化住宅向けの電気料金プランを選びましょう。
毎晩充電し放題!プランの注意点
「毎晩充電し放題!プラン」は電気自動車オーナー向けの電気契約です。
当初は三菱自動車のEV・PHEVを新規購入された方のみが申し込める限定プランでしたが、現在はどのメーカーでも利用できるようになりました。
「毎晩充電し放題!プラン」は車種ごとにキャンペーンコードが用意されています。(例えば日産車のキャンペーンコードは「nissan」)
専用キャンペーンコードはまちエネのカスタマーセンター(0120-50-1155)でも教えてくれます。
「毎晩充電し放題!プラン」の単価設定は東京電力エナジーパートナーの従量電灯BまたはCと同額で、毎日深夜1時~5時までの4時間に限り、電気自動車の充電に相当する従量料金が無料になります。
毎月の電気使用量がそれほど多くない(月間300kWh程度までの)家庭にはかなりお得なプランと言えるでしょう。
店舗や事業所向けプランのメリットは?
まちエネのきほんプランは店舗や事業所などでも利用・申し込みできます。
低圧電力(動力)の方も、きほんプランには家庭向けのプランと同じくローソンの特典やポンタポイント付与があります。
ただ、店舗や事業所向けの電気契約に関しては、他にもっと安くなる新電力プランが色々とありますので、あまり強くおすすめはしていません。
当サイトでは電灯契約と低圧電力どちらも正確な電気代を比較できますので、まずはシミュレーターをお試しください。
電気料金かんたん比較シミュレーター |
低圧電力の電気料金比較シミュレーター |
申し込みの際の注意点
まちエネは「ローソンの電気」とも呼ばれるものの、ローソン各店舗での申し込みは受け付けていません。
まちエネの申し込み方法はインターネット(公式サイト)または書面送付の2通りです。
電話での申し込みはできませんが、カスタマーサポートで相談に乗ってもらうことはできます。
(新電力会社は電話申し込みは受付不可となっているところが少なくありません)
まちエネの解約違約金は?
まちエネの電気契約は、1年契約の自動更新です。
自己都合による途中解約でも違約金などはありません。
まちエネのホームページには次のように記載されていますが↓↓↓
原則、解約金はありません。
ただし、ご契約から1年以内に解約した場合、弊社が地域の電力会社(送配電事業会社)から工事費等の精算を求められた際は、お客さまに当該金額をご請求する場合があります。
「当該金額」とは、たとえば旧式メーターをスマートメーターに変更した際に、何かしらの事情で特別な工事を必要とした場合の料金などが挙げられます。
これはどの電力会社を利用しても同様で、まちエネに限ったことではありません。
キャンペーン情報
まちエネは新規申し込み客向けのキャンペーンだけでなく、既存客(まちエネ会員)向けのお得なキャンペーンも不定期で開催しています。
キャンペーンの詳細や特典の内容は毎回異なりますので、以下の最新情報ページの方でご確認ください。↓↓↓
まちエネのメリットまとめ
- 契約電流20~30アンペアの1人暮らしにはメリット大
・300社以上ある新電力の中でも電気料金の安さは比較的上位(中の上くらい)・中部電力エリアや東北電力エリアではとくに価格的な優位性あり
- ローソンをよく利用する人にもオススメ
・電気代の支払い額に応じてPontaポイントが貯まる(1%還元)・毎月ローソンの月替わり商品クーポンが無料でもらえる(ハーゲンダッツアイスクリームなど)・映画館(ユナイテッド・シネマ、シネプレックス)がいつでも何名でも割引優待価格で利用できる
- 新電力サービスとしての使い勝手も良い
・契約手数料や解約違約金などの設定は一切なし・支払い方法はクレジットカードだけでなく口座振替も選べる・引っ越し先での新規申し込みにも対応
(※)多くの新電力会社は引っ越しの新規申し込みには対応していません・カスタマーサポートの対応は好感度良・新規申し込みキャンペーンや既存顧客向けのキャンペーンも随時開催
CDエナジーダイレクト |
東京ガス |
Looopでんき |
大阪ガス |
オクトパスエナジー |
TOKAIでんき&ガス |
中部電力ミライズ |
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