「冷蔵庫って1か月でどのくらい電気代がかかっているの?」「大きい冷蔵庫のほうが電気代は高い?」と気になっている方に向けて、この記事では冷蔵庫の電気代の計算方法、サイズ別の目安、意外と知られていない節約のコツを解説します。 冷蔵庫は24時間365日稼働し続ける家電のため、消費電力は小さくても年間の電気代はエアコンに次いで大きな割合を占めます。さらに「大きい冷蔵庫のほうが電気代が安い」という意外な逆転現象も起きています。仕組みを理解して賢く付き合いましょう。

冷蔵庫の電気代が家計に占める割合

まず、冷蔵庫がどれくらい電気代に影響しているのかを確認しましょう。エアコンほど目立ちませんが、実は見過ごせない存在です。

エアコンに次いで2番目に電力を使う家電

資源エネルギー庁の調査によると、一般家庭における家電製品別の消費電力の割合で、冷蔵庫はエアコンに次いで2番目に高い割合を占めています。夏場は外気温が高くなるため冷蔵庫がフル稼働し、消費電力の割合は約18%まで上がるというデータもあります。 冷蔵庫は「常時稼働している」という点がエアコンや扇風機などと決定的に違う特徴です。使う時間を選べないぶん、性能や使い方の差がそのまま年間の電気代に直結します。

冷蔵庫の電気代の計算方法

冷蔵庫は運転状況が常に変動するため、瞬間的な消費電力ではなく「年間消費電力量」を使って計算するのが基本です。

年間消費電力量を使った計算式

計算式
年間の電気代(円)=年間消費電力量(kWh)×電力料金単価(円/kWh)

年間消費電力量は、冷蔵庫本体のラベルや取扱説明書、メーカーの公式サイトの製品情報ページに記載されています。電力料金単価の目安は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWh(税込)がよく使われます。

計算例:年間消費電力量300kWhの場合

期間 計算 電気代
年間 300kWh × 31円 約9,300円
1か月 9,300円 ÷ 12か月 約775円
1日 775円 ÷ 30日 約26円

冷蔵庫は24時間稼働している家電のため、1日あたりの電気代自体は小さく見えますが、365日積み重なることで年間9,000円前後というまとまった金額になります。

サイズ別の電気代の目安

冷蔵庫の電気代は容量によって変わりますが、「大きいほど高い」という単純な比例関係ではない点に注目してください。

容量別の年間・月間電気代

容量の目安 使用人数の目安 1か月の電気代 1年間の電気代
〜200L 1〜2人 約650〜830円 約7,800〜10,000円
265〜375L 2〜3人 約800円台 約9,600〜10,500円
401〜450L 3〜4人 約700円台 約8,000〜9,000円
451〜540L 4人以上 約650〜700円 約7,600〜8,700円

大型冷蔵庫のほうが電気代が安いケースがある理由

表を見ると意外に感じるかもしれませんが、451〜540L前後の大型モデルのほうが、265〜375Lの中型モデルより月々の電気代が安くなるケースがあります。これは大型モデルに最新の断熱材やインバーター制御など、省エネ技術が優先的に搭載されているためです。 「大きいから電気代が高いはず」という思い込みで小さい冷蔵庫を選んでしまうと、かえって損をしてしまう可能性があります。冷蔵庫を選ぶときは容量だけでなく、カタログに記載されている年間消費電力量を必ず確認しましょう。

冷蔵庫の年代別の電気代比較

使用年数が長い冷蔵庫を持っている方は、買い替えでどれくらい節約できるのかも気になるところです。

10年前・20年前のモデルとの比較

経済産業省資源エネルギー庁のデータによると、冷蔵庫の省エネ性能は10年前と比べて約40〜47%も向上しています。同程度のサイズの冷蔵庫で比較すると、2010年前後のモデルと最新モデルとでは、年間の電気代に3,000〜4,000円程度の差が出ることもあります。

モデル 年間消費電力量の目安 年間電気代の目安
2010年前後の500Lクラス 約420kWh 約13,000円
最新の500Lクラス 約230〜280kWh 約7,100〜8,700円

10年以上前の冷蔵庫を使い続けている場合、買い替えによって長期的に見れば本体価格以上の節約効果が期待できます。買い替えを検討する際は、必ず「年間消費電力量」の数値を比較してから選びましょう。

冷蔵庫の電気代を節約する方法

常時稼働する冷蔵庫だからこそ、日々のちょっとした工夫が積み重なって大きな節約効果を生みます。

温度設定を季節に応じて見直す

冷蔵庫の温度設定は電力消費に大きく影響します。設定温度が1度下がるごとに電気代は約5%増加するといわれています。「強」から「中」に変更するだけで、年間で約1,900円の節約になるという試算もあります。ただし、夏場に「弱」へ変更すると食材が傷みやすくなるため、季節や庫内の食材量に応じて適切に調整しましょう。

壁から離して設置し放熱効率を保つ

冷蔵庫は庫内を冷やすために外部へ熱を放出しています。壁にぴったりくっつけて設置したり、上部に物を置いたりすると放熱効率が下がり、余分な電力を消費してしまいます。冷蔵庫は壁から適度に離して設置し、上部にも物を置かないようにしましょう。

ドアの開閉回数と時間を減らす

ドアを開けるたびに庫内の冷気が逃げ、設定温度に戻すために余分な電力を消費します。食材の置き場所を固定しておくと、目的のものをすぐに取り出せてドアの開閉時間を短縮できます。

食材を詰め込みすぎない

冷蔵室に食材を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、冷却効率が落ちて余分な電力を消費します。反対に冷凍室は、食材を詰めることで互いに冷やし合い効率が上がるため、冷蔵室と冷凍室で詰め方の考え方を変えるのがポイントです。

熱いものは冷ましてから入れる

調理したての温かい料理をそのまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が急激に上昇し、それを下げるために多くの電力を消費します。粗熱を取ってから収納する習慣をつけましょう。

冷蔵庫の電気代を根本から下げるなら電力会社の見直しも

使い方を工夫しても、電力料金単価そのものが高ければ節約効果には限界があります。冷蔵庫は24時間365日稼働する家電だからこそ、電力会社を切り替えて単価を下げる効果が積み重なりやすい家電でもあります。

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冷蔵庫の電気代に関するよくある質問

冷蔵庫の電気代について、よく寄せられる疑問に答えます。

一人暮らしの小型冷蔵庫は電気代が安い?

必ずしも安いとは限りません。小型冷蔵庫は省エネ技術の搭載が後回しにされる傾向があり、中〜大型モデルより月々の電気代が高くなるケースがあります。一人暮らしであっても、年間消費電力量が低い機種を選べば電気代を抑えられます。容量だけで選ばず、必ずカタログの年間消費電力量を確認しましょう。

冷蔵庫の電気代を知るには何を見ればいい?

冷蔵庫本体のラベル、取扱説明書、またはメーカー公式サイトの製品情報ページに「年間消費電力量」が記載されています。この数値に電力料金単価(目安31円/kWh)を掛け算すれば、年間の電気代を計算できます。環境省が提供する「しんきゅうさん」というサービスでも、製品ごとの消費電力量を調べられます。

冷蔵庫はコンセントを抜いて節約できる?

冷蔵庫は食材を保存するために常時稼働させる必要があるため、基本的にコンセントを抜くことはできません。節約したい場合は、温度設定の見直しやドアの開閉回数を減らすなど、稼働させながらできる工夫を優先しましょう。

冷凍庫も同じように計算できる?

冷凍庫も冷蔵庫と同様、24時間稼働する家電のため「年間消費電力量×電力料金単価」で計算できます。目安として、100L以下のコンパクトタイプで月額約460円、300L以上の大型タイプで月額約1,250円程度です。冷凍庫も年々省エネ性能が向上しているため、古いモデルを使っている場合は買い替えで電気代を抑えられる可能性があります。