「Looopでんきに切り替えたのに電気代が高くなった」「市場連動型って結局割高なの?」と感じている方に向けて、この記事ではLooopでんきが高いと感じる原因を整理し、安くする方法・向いている人の特徴・乗り換え先の選び方まで解説します。 Looopでんきがすべての人にとって高いわけではありません。電気の使い方やライフスタイル次第で、大きく節約できる方もいれば割高になる方もいます。自分がどちらのタイプかを知ることが、損しないための第一歩です。

Looopでんきが高いと感じる理由

Looopでんきの電気代が高く感じられる理由は5つあります。それぞれの背景を知ることで、Looopでんき自体の問題なのか、外部要因なのか、自分の使い方の問題なのかを切り分けられます。

① 夕方〜夜間の電力市場価格が高いため

Looopでんきの「スマートタイムONE」は、日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格に連動して30分ごとに電力単価が変わります。とくに平日の夕方〜夜間(17〜22時ごろ)は電力需要が集中するため、市場価格が上がりやすい時間帯です。 仕事から帰宅してエアコン・調理・洗濯などをまとめてこなす時間帯と、電気代が高くなりやすい時間帯が重なるため、「切り替えたのに高くなった」と感じやすくなります。

時間帯 市場価格の傾向 理由
深夜〜早朝(0〜6時) 安い 需要が少ない・太陽光なし
日中(10〜15時) 比較的安い 太陽光発電の供給が増える
夕方〜夜(17〜22時) 高くなりやすい 帰宅後の需要集中・太陽光ゼロ
夏の日中ピーク・冬の朝夜 特に高くなりやすい 冷暖房需要の急増

② 2025年4月から制度対応費(基本料金)が新設されたため

Looopでんきはかつて「基本料金0円」を看板にしていましたが、2025年4月のプランリニューアルで「制度対応費」という事実上の基本料金が新設されました。これが「急に高くなった」という声の主な原因です。 制度対応費は「託送基本料金」と「容量拠出金相当額」を合算したもので、直近12か月のうち最も電気を使った30分間のピーク使用量(kW)をもとに毎月の金額が決まります。

改定前(〜2025年3月) 改定後(2025年4月〜)
基本料金 0円 あり(制度対応費:託送基本料金+容量拠出金相当額)
従量料金単価 やや高め 引き下げ(使用量が多い世帯は実質値下げ)
影響 使用量が少ない世帯でも固定費なし 使用量が少ない世帯は割高になる可能性

一人暮らしや2人世帯など使用量が少ない家庭ほど、制度対応費が負担に感じやすくなります。一方、使用量が多い世帯は従量料金単価の引き下げにより、改定前より実質的にお得になる場合もあります。

③ 再エネ賦課金の単価が過去最高水準になっているため

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)は、電力会社に関係なく全国一律で徴収される費用です。近年は上昇が続き、2026年度は4.18円/kWhと過去最高水準になっています。

年度 再エネ賦課金単価(1kWhあたり) 月400kWh使用時の負担
2023年度 1.40円 約560円/月
2024年度 3.49円 約1,396円/月
2025年度 3.98円 約1,592円/月
2026年度 4.18円(過去最高) 約1,672円/月

Looopでんきだから高いのではなく、すべての電力会社で同じように上昇しているコストです。使用量が多い家庭ほど影響が大きくなります。

④ 燃料・地政学リスクで市場価格が急騰することがあるため

市場連動型プランは、世界情勢の変化が電気代に直接影響します。ロシア・ウクライナ情勢やホルムズ海峡の緊張など、燃料価格に関わるリスクが高まると市場価格が急騰し、Looopでんきの電気代も一時的に大きく上がります。 ただしLooopでんきには「おまもりチケット」という高騰時の自動保護があります。市場価格が1kWhあたり60円を超えた時間帯は自動で40円/kWhへ引き下げられるため、想定外の極端な高額請求をある程度防げます。

⑤ 使用量が少ない世帯は制度対応費の割合が重いため

制度対応費はピーク使用量(kW)をもとに計算されるため、月間使用量が少ない単身世帯や2人世帯でも一定額がかかります。月150kWh以下の世帯では制度対応費の比率が高くなり、大手電力より割高になるケースがあると報告されています。使用量が300kWh以上の世帯ほど従量料金単価の引き下げ効果が出るため、Looopでんきは「安くなる人・高くなる人」がはっきり分かれます。

Looopでんきの電気代を安くする方法

Looopでんきを使いながら電気代を抑えるには、市場連動型の特性を活かした使い方がポイントです。具体的な方法を3つ紹介します。

電気を使う時間帯をずらす(ピークシフト)

最も効果的なのが、市場価格が安い時間帯に電気の使用をまとめることです。洗濯機・食洗機・掃除ロボットのタイマー機能を活用し、深夜〜早朝や日中の太陽光が活発な時間帯に稼働させましょう。

ピークシフトの具体例
  • 洗濯機・乾燥機:夜22時以降〜翌朝6時にタイマー設定
  • 食洗機:就寝前にセットして深夜に稼働
  • 電気自動車(EV)の充電:深夜帯にタイマー充電
  • 蓄電池:日中の安い時間帯に充電し夕方以降に使用

アプリで市場価格をリアルタイムに確認する

Looopでんきの専用アプリでは、30分ごとの市場価格を緑(安い)・黄(普通)・赤(高い)の3色で確認できます。アプリを見ながらゲーム感覚で節電する習慣をつけることが、節約の近道です。「おまかせ割」の適用にもアプリへのログインが必要なので、まずアプリを活用しましょう。

「おまかせ割」で自動割引を受け取る

2026年2月から始まった「おまかせ割」は、申し込みや操作なしで自動的に電気代が割引されるサービスです。電気の使い方を意識する余裕がない方でも、アプリにログインするだけで割引が適用されます。

割引の種類 内容
生活リズム割引 月内で最も電気を使った1時間を自動検知し、その時間の電気代を1円/kWh割引
長期契約割引 契約期間に応じて年間100〜1,100円分を自動還元

Looopでんきの料金は大手電力と比べて高い?

大手電力と比べてどうなのかを知りたい方のために、料金構造の違いを整理します。単純な金額比較だけでなく、どんな状況で差が出るかを理解することが大切です。

大手電力(規制料金)との違い

大手電力の規制料金プランは燃料費調整額に上限があり、燃料価格が高騰しても一定額以上は上がりません。Looopでんきは燃料費調整額が0円の代わりに、市場価格の変動がそのまま反映されます。市場価格が落ち着いている時期はLooopでんきが有利になりやすく、急騰時は大手の規制料金が割安に感じられることがあります。

大手電力(自由料金)との違い

東京電力の「スタンダードS」など大手の自由料金プランは燃料費調整額の上限がないため、燃料高騰時にはLooopでんきと同様、またはそれ以上に高くなるリスクがあります。基本料金・電力量料金の単価は大手の自由料金と同水準か、Looopでんきのほうが安いことも多いです。ポイント還元はない代わりに、安い時間帯に電気を使えばトータルで節約できるのがLooopでんきの強みです。

Looopでんきで安くなる人・高くなる人の特徴

Looopでんきは万人向けではなく、ライフスタイルで結果が大きく変わります。契約前に自分がどちらのタイプかを確認しておきましょう。

安くなりやすい人の特徴

次の条件に当てはまる方ほど、Looopでんきで電気代を節約しやすくなります。

Looopでんきで電気代が安くなりやすい人
  • 日中に在宅している・テレワーク中心で昼間の電気使用が多い
  • 洗濯機・食洗機をタイマーで深夜〜早朝に稼働させられる
  • 電気自動車(EV)や蓄電池を使い、安い時間帯に充電できる
  • 月間使用量が300kWh以上の世帯
  • アプリで電気代をチェックして節電を楽しめる方

高くなりやすい人の特徴

一方、次のような方はLooopでんきに切り替えると割高になるリスクがあります。

Looopでんきで電気代が高くなりやすい人
  • 平日の夕方〜夜(17〜22時)に電気を多く使う方
  • 一人暮らしや2人世帯で月間使用量が150kWh以下
  • 電気代を毎月一定額に安定させたい方
  • アプリ操作や時間帯を意識した節電が難しい方
  • クレジットカードを持っていない・口座振替で払いたい方

Looopでんきが高いと感じたときの対処法

すでにLooopでんきを契約中で「高い」と感じている方に向けて、取るべきステップを解説します。

STEP1|アプリで料金明細と使用パターンを確認する

まずアプリを開いて、どの時間帯に電気使用が集中しているか、市場価格が高い時間帯と重なっていないかを確認しましょう。問題の時間帯が特定できれば、ピークシフトで改善できる可能性があります。制度対応費がどの程度かかっているかも明細で確認し、使用量が少ない場合は他社との比較を始めるタイミングです。

STEP2|「おまかせ割」が適用されているか確認する

おまかせ割はアプリへのログインが必要です。アプリを入れていない、またはログインしていない場合は割引を受け取れていない可能性があります。アプリをインストールしてログインするだけで、長期契約割引や生活リズム割引が自動適用されます。

STEP3|改善が難しければ乗り換えを検討する

ピークシフトが難しいライフスタイルで、節約より料金の安定を求める場合は、他社への乗り換えを検討しましょう。Looopでんきは解約金・違約金が0円のため、いつでも自由に乗り換えられます。

Looopでんきより向いているかもしれない電力会社3選

Looopでんきの特性が自分のライフスタイルに合わないと感じた方に向けて、料金が安定した電力会社を3社紹介します。いずれも信頼性が高く、切り替えのハードルも低い会社です。

auでんき|料金の安定とポイント還元を両立したい方に

KDDIグループが運営する全国対応の新電力です。電気料金は大手電力と同水準で変動が少なく、安定しています。毎月の電気代に応じてPontaポイントが自動でたまり、au・UQ mobileユーザーならスマホ代が最大1,100円/月割引されます。料金の変動を避けたい方に向いています。auでんきの詳細は公式サイトで確認できます。

東京ガスの電気|電気とガスをまとめたい方に

東京ガスが提供する電気サービスで、首都圏を中心に利用できます。市場連動型ではなく料金が安定しているうえ、電気とガスをまとめると「ガス・電気セット割」で電気料金が割引されます。大手の安心感を求める方や、すでに東京ガスでガスを契約している方に向いています。東京ガスの電気でまとめると、毎月の管理もシンプルになります。

CDエナジーダイレクト|東京電力エリアで安定した料金を求める方に

中部電力ミライズと大阪ガスが50%ずつ出資して設立した、東京電力エリア専用の新電力です。大手2社の共同運営による安定した経営基盤と料金が魅力で、電気とガスのセット契約で双方の料金から0.5%割引が適用されます。世帯規模に合わせたプランも選べます。CDエナジーダイレクトは東京エリアで料金を安定させたい方におすすめです。

会社名 料金の安定性 向いている人 提供エリア
auでんき ★★★★★ ポイント重視・料金を安定させたい方 全国
東京ガスの電気 ★★★★★ 電気とガスをまとめたい首都圏の方 東京電力エリア中心
CDエナジーダイレクト ★★★★★ 東電エリアで安定した料金を求める方 東京電力エリアのみ

Looopでんきが高いに関するよくある質問

Looopでんきの料金について、よく寄せられる疑問に答えます。

急に高くなったのはなぜ?

急に高くなった原因として多いのが、2025年4月からの制度対応費(基本料金)の新設、平日夕方〜夜の電気使用の集中、再エネ賦課金の上昇の3つです。とくに2025年4月以降に高くなったと感じた方は、制度対応費の影響が大きいと考えられます。まずアプリで料金明細の内訳を確認しましょう。料金の安定を求めるならauでんきのような変動の少ない会社も候補になります。

市場価格が高騰したとき上限はある?

「おまもりチケット」という保護サービスがあり、市場価格が1kWhあたり60円を超えた時間帯は自動で40円/kWhへ引き下げられます(2026年度は5枚配布)。ただし枚数に制限があるため、長期間の高騰には対応しきれないこともあります。

解約金はかかる?

Looopでんきは解約金・違約金が0円です。最低利用期間もなく、いつでも他社に乗り換えられます。「高いと感じたから試しに使ってみた」という場合でも、費用なしで切り替えられます。乗り換えの際は22桁の「供給地点特定番号(検針票に記載)」を手元に用意しておくとスムーズです。

燃料費調整額が0円というのはどういう意味?

Looopでんきは、他の電力会社が採用している「燃料費調整制度」を導入していません。そのため燃料費調整額の請求や割引は発生しません。ただし燃料価格の影響がゼロというわけではなく、燃料価格の変動は電力市場価格を通じて電源料金に反映されます。仕組みが違うだけで、エネルギー価格の影響は受けます。

福井の電気代削減・電力見直し相談サービス【SFP電気料金診断コンサルティング】