「auでんきに切り替えようか検討しているけど、デメリットが気になる」

——そう感じている方に向けて、この記事ではauでんきのデメリット・注意点を正直にまとめました。

auでんきはUQ mobileとのセット割やPontaポイント還元など魅力的なサービスが揃っています。しかし、すべての人にとってお得とは言えない面もあるのが正直なところです。
契約前にデメリットをきちんと把握し、自分に合っているかを判断しましょう。

auでんきの主なデメリット一覧


まずauでんきのデメリットを一覧で確認しましょう。
それぞれの詳細は後の見出しで詳しく解説します。どれが自分の生活に関係するかをチェックしながら読み進めてください。

デメリット 影響を受けやすい人
① 燃料費調整額に上限がなく、燃料高騰時に割高になるリスクがある 燃料価格に敏感な方・電気代の安定を重視する方
② 大手電力会社と比べて電気代が大幅に安くなるわけではない 「乗り換えれば確実に安くなる」と期待している方
③ オール電化向けプランの提供エリアが限定的 オール電化住宅に住んでいる方
④ ecoプランはPontaポイント還元の対象外 環境貢献とポイント還元を両立させたい方
⑤ 時間帯別プランがなく生活スタイルに合わせた節約がしにくい 昼間に電気を使わない・夜間に電気を多く使う方
⑥ au・UQ mobileを使っていないと恩恵が小さい 他キャリアのスマホユーザー
⑦ キャンペーン適用後12か月以内の解約で違約金が発生する場合がある 短期での乗り換えを検討している方

 

auでんきのデメリットを詳しく解説


ここからは各デメリットについて、背景・影響・対処法まで詳しく解説します。
自分の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

① 燃料費調整額に上限がなく、燃料高騰時に割高になるリスクがある

auでんきが高いと言われる最大の原因が、燃料費調整額に上限が設定されていない点です。
auでんきは2022年11月使用分から燃料費調整額の上限を廃止しています。
燃料費調整額とは、発電に使う原油・LNG(液化天然ガス)・石炭などの価格変動を毎月の電気料金に反映させる仕組みです。
燃料価格が世界的に高騰すると、その分だけ電気代に上乗せされます。
大手電力会社の規制料金プランには上限が設けられているため、燃料価格が急騰しても一定額以上は上がりません。
一方でauでんきをはじめとする自由料金プランは上限がなく、2022〜2023年のエネルギー危機時には請求額が一時的に大幅に跳ね上がった事例も報告されています。

注意が必要な人
  • 電気代を毎月できるだけ安定させたい方
  • 燃料価格の変動が気になる方
  • 大きな電力消費がある世帯(使用量が多いほど調整額の影響が大きい)


② 大手電力会社と比べて電気代が大幅に安くなるわけではない

「auでんきに切り替えれば電気代がグッと下がる」と期待している方は注意が必要です。
auでんきの基本料金・電力量料金は地域の大手電力会社とほぼ同水準に設定されています。
たとえば東京電力エリアでauでんきの「でんきMプラン」と東京電力「スタンダードS」を比較すると、基本料金・各段階の電力量料金の単価は同一です。料金の差はほぼ生まれず、auでんきの実質的なメリットはPontaポイント還元(0.5〜1.0%)とセット割のみです。
切り替えだけで毎月数千円の節約を期待している場合、そのような効果は得られません。
au・UQ mobileのセット割が適用できない方にとっては、乗り換えの費用対効果が薄い可能性があります。

③ オール電化向けプランの提供エリアが限定的

auでんきには「オール電化プラン」が存在しますが、提供エリアが東京・中部・関西電力エリアのみに限られており、新規受付状況も変動しています。
北海道・東北・北陸・中国・四国・九州・沖縄エリアではオール電化プランを選ぶことができません(注:記事執筆時点)。
オール電化住宅は、エコキュートやIHクッキングヒーターなどで電気を大量に消費するため、深夜の電力単価が安くなるプランを契約しないと電気料金が高額になりやすいです。
オール電化プランが使えないエリアや、一般プランしか選べない状況でauでんきを契約した場合、むしろ大手電力のオール電化向けプランより割高になるケースがあります。

オール電化住宅の方へのアドバイス
  • まずauでんきの公式サイトで自分のエリアのオール電化プランが利用可能か確認する
  • 対応エリア外の場合は、大手電力会社のオール電化向けプランや他の新電力を比較検討する
  • オール電化プランがない状態で一般プランを契約すると割高になる可能性が高い


④ ecoプランはPontaポイント還元の対象外

「環境に優しい電気を使いながらPontaポイントも貯めたい」と考えている方は注意が必要です。
auでんきの「ecoプラン」は再生可能エネルギー電気を実質100%利用できるプランですが、Pontaポイントの還元対象外となっています。
ecoプランのメリットは、非化石証書を活用してCO2排出量実質ゼロの電気を使える点と、電気料金の2%が環境保全活動への寄付に充てられる点です。
しかしauでんきを選ぶ主な目的がポイント還元である場合、ecoプランではそのメリットが得られません。
また、ecoプランは東北・東京電力エリアでは現在新規申し込みの受付を一時停止しています。環境意識が高い方でも、居住エリアによっては選択できない場合があります。

⑤ 時間帯別プランがなく生活スタイルに合わせた節約がしにくい

auでんきには、電気を使う時間帯によって料金単価が変わる「時間帯別プラン」が用意されていません。
昼間は外出して電気をほとんど使わない方や、深夜に集中して電気を使う方は、時間帯別プランを持つ他社に切り替えることで電気代を大きく下げられる可能性があります。
たとえばLooopでんきの「スマートタイムONE」は市場価格に連動した30分単位の変動プランで、電気代が安い時間帯を狙って使用することで大幅な節約が可能です。
生活スタイルを工夫できる方には、auでんきより選択肢の広い新電力の方が向いているケースがあります。

⑥ au・UQ mobileを使っていないと恩恵が小さい

auでんきの最大のメリットはUQ mobileとの「自宅セット割 でんきコース」ですが、au・UQ mobile以外のスマホキャリアを利用している方にはこの割引が適用されません。
セット割を利用できない場合、auでんきのメリットはPontaポイント還元(月50〜100円相当)のみになります。
競合他社の新電力と比較すると、切り替えによる実質的な節約効果は限定的です。

利用状況 auでんきのお得度 主なメリット
au/UQ mobile利用中(複数回線) ★★★★★ 非常にお得 スマホ代が最大1,100円×回線数割引
au/UQ mobile利用中(1回線) ★★★★☆ お得 スマホ代が最大1,100円/月割引
他キャリア(docomo・Softbankなど)利用 ★★☆☆☆ 恩恵は小さい Pontaポイント還元のみ(月50〜100円相当)


⑦ キャンペーン適用後12か月以内の解約で違約金が発生する場合がある

auでんきは基本的に解約金・契約縛りなしで利用できますが、特定のキャンペーン(au PAY残高還元・電気代割引など)を適用して申し込んだ場合は例外があります。
キャンペーン適用で申し込んだ場合、利用開始月から12か月以内に解約するとキャンペーン違約金として2,200円(税込)が請求されることがあります。
なお、引越しに伴う解約はこの違約金の対象外です。 「お得なキャンペーンを使ってとりあえず試してみよう」という気持ちで申し込んだ場合でも、1年以内に解約する予定があるなら注意が必要です。
申し込み前に適用されるキャンペーンの条件を公式サイトで必ず確認しましょう。

auでんきが向いていない人の特徴


デメリットを踏まえると、auでんきが特に向いていないのは以下のような方です。
乗り換えを検討する前にチェックしてみてください。

auでんきが向いていない人
  • au・UQ mobileを利用しておらず、セット割が使えない
  • オール電化住宅に住んでいて、深夜の電力単価が安いプランを必要としている
  • 電気代を大幅に節約したい(単純な料金の安さを求めている)
  • 昼間に電気を使わず、夜間や深夜にまとめて使うライフスタイルの方
  • 環境配慮とポイント還元を同時に叶えたい方
  • キャンペーン適用後すぐに解約する可能性がある方

 

auでんきが向いている人の特徴


デメリットばかりに目を向けると判断を誤ることもあります。
auでんきには明確なメリットもあります。以下の条件に当てはまる方にとっては、他社よりも総合的にお得なサービスです。

auでんきが向いている人
  • au・UQ mobileを利用中で、スマホとのセット割を活用できる
  • 家族で複数のUQ mobile回線を持っており、セット割の恩恵が大きい
  • Pontaポイントを日常的に使っており、電気代でポイントを貯めたい
  • auでんきアプリで電気使用量を見える化して節電意識を高めたい
  • 太陽光発電の売電サービスも一括で管理したい

 

auでんきのデメリットが気になる場合の代替候補3社


auでんきのデメリットが気になる方、またはよりお得に電気代を節約したい方に向けて、比較検討におすすめの電力会社を3社紹介します。
いずれも大手グループ系で信頼性が高く、安心して利用できます。

Looopでんき|時間帯を工夫して節約したい方に

株式会社Looopが運営する新電力で、主力プランの「スマートタイムONE」は30分ごとに市場価格に連動して料金が変動します。
洗濯や食洗機の稼働を電気代の安い時間帯にずらす工夫ができる方には、大きな節約効果が期待できます。
解約手数料・契約縛りなし、専用アプリでのリアルタイム使用量確認、「おまかせ割」による自動割引適用と、使い勝手のよさも魅力です。

ENEOSでんき|車をよく使う方・ENEOSユーザーに

ENEOSホールディングス系列のENEOS Power株式会社が運営する全国対応の新電力です。
基本料金・電力量料金は大手電力と同水準ですが、ENEOSカードでの支払いでガソリン代割引や各種ポイント還元が受けられます。
ENEOS都市ガスとのセット契約で毎月100円の電気料金割引も利用可能です。

CDエナジーダイレクト|東京電力エリアで電気+ガスをまとめたい方に

中部電力ミライズと大阪ガスが50%ずつ出資して設立した東京電力エリア専用の新電力です。
大手2社の共同運営による安定した経営基盤が魅力で、電気とガスのセット契約で双方の料金から0.5%割引が適用されます。
世帯規模に合わせたプラン設計とポイント還元も充実しています。

会社名 こんな方におすすめ 提供エリア
Looopでんき 電気使用時間を工夫して節約したい方 全国
ENEOSでんき 車をよく使う・ENEOSサービス利用中の方 全国(沖縄・離島除く)
CDエナジーダイレクト 東電エリアで電気+ガスをまとめたい方 東京電力エリアのみ

 

auでんきのデメリットに関するよくある質問


auでんきのデメリットについてよく寄せられる疑問に回答します。
気になる点があれば参考にしてください。

auでんきに切り替えると電気代は安くなる?

au・UQ mobileのセット割が適用できる方は、スマホ代の割引で実質的にお得になります。
しかし、電気代そのものは大手電力会社と同水準のため、切り替えだけで大幅に安くなることはありません。
「電気代を劇的に下げたい」という目的であれば、市場連動型プランを持つ他社の方が節約効果が高い場合があります。

オール電化住宅でもauでんきは使える?

オール電化プランが提供されているのは東京・中部・関西電力エリアのみで、さらに受付状況は変動します。
それ以外のエリアや一般プランしか選べない場合、オール電化住宅でauでんきを利用すると電気代が割高になる可能性が高いです。
まず公式サイトで自分のエリアの対応状況を確認しましょう。

解約金はかかる?

通常の契約では解約金は発生しません。
ただし、au PAY残高還元や電気代割引などのキャンペーンを適用して申し込んだ場合、利用開始から12か月以内の解約で2,200円(税込)のキャンペーン違約金が発生することがあります。引越しによる解約は対象外です。
申し込み時のキャンペーン条件を必ず確認してください。

Pontaポイントはどのプランで貯まる?

Pontaポイントが貯まるのは「でんきMプラン」「でんきLプラン」などの標準プランです。「ecoプラン」はポイント還元の対象外となっています。
ポイント還元を目的にauでんきを検討している方は、ecoプランではなく標準プランを選ぶ必要があります。

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この記事の監修担当
SFP

新エネルギーメディア事業部 編集班
小売電気事業・都市ガス小売事業・太陽光発電事業・家庭向け蓄電池販促事業などの広報を担当
NPCプランイメージイラスト
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