NPCプラン電気料金比較シミュレーターを10月版に更新しました

更新イメージ

 

弊社の管理するWEBメディア 電力会社一括比較サイト『新電力比較NPCプラン』にて
全国10エリアの電気料金比較シミュレーターを2021年10月最新版に更新しました。

あまり知られていないことですが、各電力会社は毎月ごとに電気料金単価の値上げや値下げを行っています。
この単価の調整分は「燃料費調整額」と呼ばれており、これによって電気料金単価は毎月変動しています。

電気代のシミュレーションをする際には、各エリアごとの燃料費調整額の単価をきちんと含めて計算しないと正確な比較はできません。

燃料費調整額の単価は全国10電力エリアごとに異なります

弊社の電気料金比較シミュレーターの計算プログラムには過去10ヶ月と当月、そして来月の燃料費調整額単価が含まれます。
毎月ごとに最新単価に更新していますので、どこよりも正確かつ具体的な電気料金を確認できます。

ちなみに、ほとんど電力会社(=小売電気事業者)は大手電力会社と同じ燃料費調整額単価を採用していますが、独自の調整単価を採用している事業者もわずかながら存在します。

市場連動型プランなどを採用している電力会社がそれに当てはまり、他社との比較はややこしくなりますので、あまり複雑な電気料金プランは選ばないようにしましょう。

全国10エリアの燃料費調整額単価(2021年10月)

今回更新した2021年10月の燃料費調整額単価を各エリアごとにまとめてみました。

先月および昨年10月の単価から算出した一般家庭における平均的な差額(値上がり額)もあわせて参考にどうぞ。

東京電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
-2.04円/kWh-2.58円/kWh
(▲0.54円)
-4.18円/kWh
(▲2.14円)

先月と比べると1kWhあたり0.54円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額199円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり2.14円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額791円の値上がり

参考資料:東京電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

関西電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
0.1円/kWh-0.25円/kWh
(▲0.35円)
-0.79円/kWh
(▲0.89円)

先月と比べると1kWhあたり0.35円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額129円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり0.89円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額329円の値上がり

参考資料:関西電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

中部電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
-3.38円/kWh-3.94円/kWh
(▲0.64円)
-4.59円/kWh
(▲1.21円)

先月と比べると1kWhあたり0.64円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額236円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり1.21円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額447円の値上がり

参考資料:中部電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

東北電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
-0.6円/kWh-1.04円/kWh
(▲0.44円)
-2.34円/kWh
(▲1.74円)

先月と比べると1kWhあたり0.44円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額162円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり1.74円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額643円の値上がり

参考資料:東北電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

九州電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
-0.56/kWh-0.8円/kWh
(▲0.24円)
-1.32円/kWh
(▲0.76円)

先月と比べると1kWhあたり0.24円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額88円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり0.76円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額281円の値上がり

参考資料:九州電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

北海道電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
-0.99円/kWh-1.28円/kWh
(▲0.29円)
-4.29円/kWh
(▲3.3円)

先月と比べると1kWhあたり0.29円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額107円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり3.3円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額1,221円の値上がり

参考資料:北海道電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

中国電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
0.07円/kWh-0.34円/kWh
(▲0.41円)
-2.18円/kWh
(▲2.25円)

先月と比べると1kWhあたり0.41円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額151円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり2.25円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額832円の値上がり

参考資料:中国電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

四国電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
0円/kWh-0.31円/kWh
(▲円)
-2.1円/kWh
(▲円)

先月と比べると1kWhあたり0.31円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額114円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり2.1円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額777円の値上がり

参考資料:四国電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

北陸電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
0.53円/kWh0.29円/kWh
(▲0.24円)
-1.29円/kWh
(▲1.82円)

先月と比べると1kWhあたり0.24円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額88円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり1.82円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額673円の値上がり

参考資料:北陸電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

沖縄電力エリアの燃料費調整額単価(低圧・電灯)

2021年10月2021年9月
(先月)
2020年10月
(昨年同月)
0.13円/kWh-0.32円/kWh
(▲0.45円)
-3.54円/kWh
(▲3.67円)

先月と比べると1kWhあたり0.45円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額166円の値上がり

昨年同月と比べると1kWhあたり3.67円の値上がりになります
平均家庭の電気使用量(月間370kWh)で月額1,357円の値上がり

参考資料:沖縄電力エリアにおける過去1年間の燃料費調整額単価の推移表

 

考察まとめ

 

先月9月に引き続き、10月の燃料費調整額も全国10エリアすべて値上がりとなりました。

オーストラリア産の発電用石炭のスポット価格が急騰していることもあり、来月以降も値上がりとなる可能性大です。

発電用石炭最高値に迫る 1カ月で2割高、電気料金上昇も

日本の電力会社は燃料の輸入価格を電力料金に反映させる「燃料費調整制度」を採用する。
4~6月の石炭などの価格上昇を理由に、東京電力ホールディングスなど大手10社は9月の料金の引き上げを決めた。
石炭高が続いたことで、10月以降の電力料金はさらに上がる可能性が高い。家計や企業の負担が重くなりそうだ。

特に北海道や沖縄、北陸、四国など、石炭火力発電がメインとなる地方の電気代は厳しくなりそうです。

電気を多く使用する冬を迎える前に、なるべく安価な新電力プランへの切り替え検討を済ませておきましょう。

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