HTBエナジー(旧HISでんき)

ぜんぶでんき東京とTEPCOのオール電化プランどっちがお得?

どっちが良い?
大手旅行会社エイチ・アイ・エスはHISでんきの運営会社HTBエナジーを光通信グループに売却する旨を発表しています。(2022年4月28日)
その後、HTBエナジーは2022年9月検針分より電気料金に独自の電力調達調整費を追加するよう電気供給約款を変更しているため(簡単に言うと悪名高い「市場連動型料金プラン」になるため)今冬の電気代は従前とは大幅に値上がりすることになります。
当ページは各社の最新の料金改定をまだ反映していません。
ここに記載されている内容は、2024年夏頃までをめどに編纂(へんさん)しなおしますので、以下の内容はあくまでも過去情報として参考にしていただきますようお願いいたします。
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この記事の監修担当
SFP

新エネルギーメディア事業部 編集班
小売電気事業・都市ガス小売事業・太陽光発電事業・家庭向け蓄電池販促事業などの広報を担当
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700社以上あるといわれる新電力会社の中でも電力販売量ランキング21位の実績を誇る上位新電力『HTBエナジー』
(低圧・電灯部門 2021年4月実績)

そのHTBエナジーが販売するオール電化住宅向け電気料金プラン「ぜんぶでんき東京」は2020年3月の登場以来、これまでに2度リニューアルされています。

1度目(2020年7月20日)のリニューアルでは、東京電力の「電化上手」や「おトクなナイト8/10」などの旧オール電化プランよりも、お得なプラン内容に生まれ変わりましたが、、、

旧ぜんぶでんき東京と電化上手の比較イメージ↓↓↓
ぜんぶでんき東京と電化上手の比較イメージ
画像引用:HTBエナジー公式HPより

しかし2度目(2021年6月1日)のリニューアルでは大幅に改悪?されたことにより、現行のぜんぶでんき(オール電化プラン東京)東京電力のスマートライフS/Lとほとんど変わらないプラン内容となっています。

現ぜんぶでんきとスマートライフS/Lの比較イメージ↓↓↓
HTBエナジー「オール電化プラン東京」と東京電力「スマートライフS/L」の比較表
要チェック
2021年6月1日以降、東京電力エリアの「ぜんぶでんき」のプラン内容は「オール電化プラン東京」として改訂されています。
現行のぜんぶでんき(オール電化プラン東京など)につきましては当ページではなく、以下の解説記事を参考にしてください。↓↓↓

なお、2021年5月までに申し込みをされた方はリニューアル前の「ぜんぶでんき東京」を継続利用できるようです。

ここから先の内容は2020年7月~2021年5月までの過去情報として参考にしてください。

TEPCOの電化上手よりも安い!

旧オール電化プランよりも電気代が安くなる料金プランは、これまで新電力はおろか大手電力会社にもありませんでした。

しかし、2020年7月にHTBエナジーがこれまでの常識を打ち破り、東京電力の旧オール電化プラン「電化上手」よりも安い「ぜんぶでんき東京」をリリースしています。

HISでんき「ぜんぶでんき東京」のお知らせ一覧

「電化上手」からの乗り換えで電気代が安くなる新電力プランは、今のところHTBエナジーの「ぜんぶでんき東京」だけ!
(注)現在は新規申し込みの受付を終了しています

東京電力管内で新たに利用できるオール電化住宅向けプランの中ではHTBエナジーの「ぜんぶでんき東京」が最も安い料金設定となっています。

電気料金単価の比較表①

HTBエナジー「ぜんぶでんき東京」とTEPCO「電化上手」の単価比較表
区分 HTBエナジー
ぜんぶでんき東京
東京電力EP
電化上手
基本料金/月 6kVA以下
1kWにつき286円
※ブレーカー契約ではなくスマート契約になります
1,320円
7~10kVAまで 2,200円
11kVA以上 2,200円+286円×(kVA数-10)
1kWhあたりの電力量単価 昼間時間
夏季 35.5円
(9.9%安)
その他季 29.09円
(10%安)
夏季 39.44円
その他季 32.32円
朝晩時間 23.84円
(10%安)
26.49円
夜間時間 12.48円
(TEPCOと同額)
12.48円
通電制御型夜間蓄熱式機器割引 なし 機器の総容量1kVAにつき154円割引
全電化住宅割引 なし 夏季の昼間時間以外の電気料金から5%割引
(割引上限額2,200円/月)
※夜間時間は23時~翌7時(8時間)
※昼間時間(夏季)は7月1日から9月末日の10時~17時(7時間)
※昼間時間(その他季)は10月1日から翌年6月末日の10時~17時(7時間)
※朝晩時間は7時~10時と17時~23時(9時間)

昼間や朝晩の単価は電化上手より10%安い

上の比較表を見てもわかるように、ぜんぶでんき東京の夜間単価は電化上手と同額でエリア最安値です。(1kWhあたり12.48円)

そして昼間と朝晩(7時~23時)の電力量単価は、電化上手よりも10%安くなっています。

さらに電化上手はブレーカー契約(主開閉器契約)であることに対し、
ぜんぶでんき東京はスマート契約になるため、普段の電気の使い方次第で基本料金が安くなる可能性もあります。

(スマート契約について詳しくはこのページの中頃で説明しています)

ただし蓄熱式機器割引や電化割引の適用はなし

TEPCOの電化上手には「通電制御型夜間蓄熱式機器割引」「全電化住宅割引」という2つのオプション割引がありますが、

ぜんぶでんき東京には電化上手のようなオプション割引はありません。

そのため電化上手で割引の適用がある家庭では、ぜんぶでんき東京に切り替えると損になる恐れもあります。

清水
でも、夜間蓄熱式機器割引だけなら「電化上手」よりも「ぜんぶでんき東京」の方がお得になる可能性は高いですよ。

いずれにしても「電化上手」はすでに新規受付は終了しているプランのため、一度でも別プランに変更すると2度と元には戻れません。(電化上手は2016年3月に新規申し込み受付終了)

電化上手の切り替えを検討する際には、必ず事前に電気料金のシミュレーションをお試しください。
(ページ下のコメント欄やLINEでも相談に応じています)

旧オール電化プランからも乗り換えできる

東京電力エナジーパートナーには「電化上手」の他にも
「おトクなナイト8」「おトクなナイト10」といったオール電化住宅向けプランや小規模事業所向けの「ピークシフトプラン」などがあります。

どれも新規受付は終了しており、2016年3月までに契約していた方だけが継続利用できる旧プランになります。

リニューアル後の「ぜんぶでんき東京」の料金単価は、これらの旧プランよりもさらに安価に設定されています。

スマートライフS/Lよりも安くなる可能性大!

2016年3月以降に電化住宅にお住まいの方は、TEPCOのスマートライフプランまたはスマートライフS/Lを契約されていることでしょう。

スマートライフS/Lの夜間単価は、旧プランの電化上手と比べると割高で、電気温水器を利用している住宅では冬場の電気代がとくに高くなりがちです。

それにくらべてぜんぶでんき東京の夜間単価はスマートライフS/Lよりも約30%も安く、夜間時間の設定も3時間長くなります。

こうた
ぜんぶでんき東京の夜の単価は、TEPCOのスマートライフプランよりも断然安いんだね!

夜間に多くの電気を多く使うご家庭はスマートライフS/Lからぜんぶでんき東京に切り替えることで、大幅なコストダウンが期待できます。
(注)ぜんぶでんき東京の新規申し込みの受付はすでに終了しています

電気料金単価の比較表②

TEPCO「スマートライフS/L」とHTBエナジー「ぜんぶでんき東京」の単価比較表
区分 東京電力EP
スマートライフS/L
HTBエナジー
ぜんぶでんき東京
基本料金/月
1kVAにつき286円
1kWにつき286円
※ブレーカー契約ではなくスマート契約になります
1kWhあたりの電力量単価 昼間時間 25.8円
夏季(7月~9月)35.5円
(37.6%高)
その他季 29.09円
(12.7%高)
朝晩時間 23.84円
(7.6%安)
夜間時間 17.78円 12.48円
(29.8%安)
通電制御型夜間蓄熱式機器割引 なし なし
全電化住宅割引 なし なし
※スマートライフS/Lの夜間時間は午前1時〜午前6時(5時間)
※スマートライフS/Lの昼間時間)は午前6時〜翌午前1時(19時間)
※ぜんぶでんき東京の夜間時間は23時~翌7時(8時間)
※ぜんぶでんき東京の昼間時間(夏季)は7月1日から9月末日の10時~17時(7時間)
※ぜんぶでんき東京の昼間時間(その他季)は10月1日から翌年6月末日の10時~17時(7時間)
※ぜんぶでんき東京の朝晩時間は7時~10時と17時~23時(9時間)

太陽光発電のある家庭はお得!

昼間の在宅が多くても、太陽光発電で自家消費している家庭なら、ぜんぶでんき東京の方が断然お得になります。

ぜんぶでんき東京の夜間単価はスマートライフプランと比べて約30%安く、朝晩時間(7時~10時と17時~23時)の単価も7.6%安く設定されています。

さらにぜんぶでんき東京は「スマート契約」になることから、ブレーカー契約のスマートライフS/Lと比べて基本料金も安くなる可能性があります。

ぜんぶでんき東京 3つのデメリット

ぜんぶでんき東京の電気料金はかなりお得に設定されてはいるものの、それなりにデメリットもあります。

また、申し込みにはいくつか条件もありますのでご注意ください。

昼間単価(10時~17時)はスマートライフよりも高い

注意点として「ぜんぶでんき東京」の昼間時間(10時~17時)の単価は、スマートライフS/Lと比べると12.7%高くなります。
(夏季7月~9月は37.6%高くなります)

そのため昼間時間にエアコンなどを常時使用する方は、昼夜の電力使用状況によっては乗り換えメリットが薄れてしまうことも考えられます。

ガス設備や蓄電池システムのある住宅は申し込み不可

都市ガスやプロパンガスを使用しているご家庭は、ぜんぶでんき東京に申し込むことはできません。

太陽光発電システムやエコキュートのあるオール電化住宅であっても、ガス設備を併用していると「ぜんぶでんき」は利用不可となります。

また、家庭用の蓄電池を設置している住宅も、ぜんぶでんきに申し込むことはできません。

(※)HTBエナジー公式チャットサポートの回答↓
HTBエナジーのチャットサポート画面1 HTBエナジーのチャットサポート画面2

1年未満で解約すると2,200円の違約金がかかる

HTBエナジーの電気契約は自己都合で1年未満に解約すると2,200円の解約違約金が発生します。(引っ越しなどの場合は免除)

夏場の昼間単価が高くなるからといって1年未満で他社に乗り換えることに、あまり意味はありませんので気をつけましょう。

スマート契約って何?

こうた
スマート契約って何?
はじめて聞いたけど?

一般家庭での電気契約は、ブレーカーを用いて制御する”主開閉器契約(ブレーカー契約)が主になりますが、

近年はスマートメーターの普及により、一般家庭でも”実量制契約(=スマート契約)の料金プランを選べるようになっています。

スマート契約は電気の使い方で基本料金が安くなる

ブレーカー契約ではあらかじめ設定した契約容量(KVAやkW数)によって基本料金が固定されることに対して、

スマート契約では30分毎に使用した電力量によって契約容量(kW数)と基本料金が変動します。

そのためスマート契約では、あまり多くの電気を同時に(30分の間に)使わないように気をつけることで、基本料金を安く抑えることができます。

少しややこしい話ですが、

ブレーカー契約での契約容量は「A(アンペア)」や「KVA(キロボルトアンペア)」という単位になることに対し、
スマート契約では「kW(キロワット)」という単位が用いられています。

AとKVAは「10Aは1kVA、50Aは5kVA」というように互いに比例していますが、スマート契約における「kW」はAやKVAとは比例していません。

つまり「1kW=10A」や「1kW=1kVA」ではないということです。

ブレーカー契約とスマート契約の契約容量の違いは、以下の対照表を参考にしてください。↓↓↓

スマート契約におけるkW数に対応するA数の一覧表
【A → KVA・kW換算ツール】も参考にどうぞ(他サイトに移行します)

オール電化住宅でなくても利用できる

こうた
オール電化住宅じゃないと、ぜんぶでんき東京に申し込むことはできないの?

ぜんぶでんき東京はオール電化住宅に限らず、ハーフ電化住宅でも利用できます。

東電のオール電化プランの場合だと、電気温水器やエコキュートが設置されている住宅でないと申し込みできませんが、

HTBエナジーでは「ガス設備のない住宅」をぜんぶでんきの利用対象としています。

そのためエコキュートのない家庭であっても、ガス設備がなければ「ぜんぶでんき」に申し込むことができます。

(※)従量電灯Bやエコキュートのない家庭でも乗り換えできることは、HTBエナジーの公式サポートで確認しています↓↓↓
HTBエナジーのチャットサポート画面3 HTBエナジーのチャットサポート画面4
清水
HTBエナジーのチャットサポートは誰でも利用できるサービスです。
わからないことや疑問があれば気軽に質問してみましょう。
HTBエナジーのチャットサポート紹介画像
ぜんぶでんき(オール電化プラン東京など)の最新情報は、以下の解説記事を参考にしてください。↓↓↓
【PR】電気ガス引っ越しおすすめBEST8
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CDエナジーダイレクト
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東京ガス
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TOKAIでんき&ガス
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中部電力ミライズ
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東邦ガス

POSTED COMMENT

  1. もきゅ より:

    このページに
    太陽光発電のある家庭はかなりお得に!
    昼間の在宅が多い場合でも、太陽光発電で自家消費している家庭なら、ぜんぶでんき東京の方が圧倒的にお得です。
    とあったので検討しようと思い、HISでんきのwebチャットで問い合わせをしました。ところが、太陽光発電を搭載している家はオール電化であってもぜんぶでんきのプランへの切り替えはできないと言われました。

  2. sfp より:

    もきゅさん、貴重な情報提供ありがとうございます。

    せっかく当記事を参考にしていただいたにもかかわらず、残念な思いをさせてしまい申し訳ありません。

    私も今ほどHTBエナジーのチャットサポートで確認しましたところ
    ぜんぶでんきの申し込みの可否は、太陽光発電システムの有無ではなく、
    ガス設備の有無で決まるとのことでした。

    つまりオール電化住宅であっても、都市ガスまたはプロパンガスを併用している家庭は、ぜんぶでんきには申し込み不可となるそうです。

    ですので太陽光発電を搭載している家庭が、ぜんぶでんきには申し込みできないというわけではないようです。

    私もいくつか誤解しているところがありましたので、HTBサポートチャットとのやりとりを踏まえ、後ほど当記事を修正させていただきます。

  3. やっちゃん より:

    私の家は、オール電化住宅で検討しましたが、
    蓄電池がある場合は、お申し込みできないらしいです。旧オール電化向けプランの他より、安いプランが出てきたのに残念です。蓄電池がある場合でも、利用できるのを待ちます。

    • sfp より:

      やっちゃんさん、貴重な情報提供ありがとうございます。

      当ページにはその情報を記載していなかったので、残念な思いをさせてしまったかもしれません。
      申し訳ありません。

      やっちゃんさんのコメントを受け、ページを修正・追記しました。

      蓄電池のある住宅によりお得なプランが早く登場するといいですね!

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