熊本電力の低圧電力 メリット＆デメリット

熊本電力で申し込みできる電気契約メニューは以下の5種類です。

1. おうち電気B
2. しごと電気C
3. 低圧電力
4. オール電化A/B/C（九州電力エリアのみ）
5. 卒FIT買取プラン（受付終了）

このページでは熊本電力の「低圧電力」の特徴やメリット、そしてデメリットについて詳しく解説しています。

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低圧電力とは？ 電気契約かんたん解説

電圧は「低圧」「高圧」「特別高圧」の3つに区分けされています。

3つのうち「低圧」で使用される電気製品には

照明や一般家電など”単相100Vまたは200Vで使用する電気機器”と、

業務用冷蔵庫や大型エアコンなどの”三相200Vで使用する電動機”があり、

『低圧電力』とは、契約電力50kw未満で三相3線式200ボルトの電動機を使用する際の電気契約メニューの通称になります。

一般家庭や個人でも利用できる？

一般住宅では対地電圧を150V以下に抑えなければならない決まりがあるため、一般家庭で利用する電気機器は、どれも三相3線式200Vには対応していません。

したがって一般家庭で「低圧電力」を契約することはありません。

それは熊本電力に限らず、どの電力会社でも同じです。

低圧電力は契約電力50KW未満の電動機を使用する「事業所等」で利用されています。

低圧電力を利用している「事業所等」とは？

低圧電力を契約・利用している事業所には、以下のような例が挙げられます。

電力会社の請求書や検針票の「契約種別」の欄に、以下に案内するプラン名が記載されていれば、
熊本電力の低圧電力への乗り換えが可能です。

熊本電力の低圧電力に変更できるプラン一覧

熊本電力 低圧電力の特徴と注意点

熊本電力の低圧電力のプラン内容や料金単価は、全国の電力エリアごとに異なります。

そこで各電力エリアごとに、熊本電力の低圧電力プランの特徴を簡単にまとめてみました。

電力エリア	基本料金の特徴	電力量単価の特徴
北海道・東北	各地域電力の低圧電力よりも約45％割安	・年間を通じて一律単価 ・各地域電力の単価と比べて27.3％～51.7％高い
北陸・中部・関西・中国・四国	各地域電力の低圧電力よりも20％割安	・夏季（7.8.9月）のその他季で単価が変わる ・各地域電力の低圧電力の単価と同額
東京	東京電力の低圧電力よりも5％割安	・夏季（7.8.9月）のその他季で単価が変わる ・東京電力の低圧電力の単価とほぼ同じ
九州	九州電力の低圧電力よりも24.5％割安	・夏季（7.8.9月）のその他季で単価が変わる ・九州電力の低圧電力よりもわずかに高い（0.4～0.5円/kWh）

低圧電力の電気料金単価表（全国版）

地域（電力エリア）	1KWあたりの基本料金/月	1kWhあたりの従量単価
北海道	700円	22.5円
東北	700円	22円
北陸	932.8円	夏季（7.8.9月）12.16円 その他季 11.1円
中部	915.2円	夏季（7.8.9月）17.04円 その他季 15.49円
東京（関東）	1065.9円	夏季（7.8.9月）17.38円 その他季 15.8円
関西	862.4円	夏季（7.8.9月）14.62円 その他季 13.13円
中国	888.8円	夏季（7.8.9月）15.04円 その他季 13.75円
四国	893.2円	夏季（7.8.9月）15.8円 その他季 14.36円
九州	763.89円	夏季（7.8.9月）17.16円 その他季 15.48円

電気料金の支払い方法は？

北海道電力エリアでの注意点

熊本電力の低圧電力は北海道電力の低圧電力と比べて基本料金が約45%安くなります。

その代わり電力量単価は約27%割高になるものの、多くのケースで北海道電力エリア最安水準の電気代を実現できます。

ただし、月間の電力使用量（kWh数）が契約容量（KW数）× 90の数値を超えてくると、他の新電力会社と比べて熊本電力の優位性は下がります。

一例として8KW契約の場合、月間の電力使用量720kWhまでは熊本電力がもっともお得になりますが、それ以上電力使用量が増えると他社の電気代の方が安くなります。

東北電力エリアでの注意点

熊本電力の低圧電力は東北電力と比べて基本料金が約45%安く設定されています。

ただし電力量単価は東北電力よりもかなり割高になるため（38～52%高）、ひと月の電力使用量（kWh(キロワットアワー)数）が多い需要家には向いていません。

とくに月間の電力使用量（kWh数）が契約容量（KW数）× 60の数値を超えてくると、熊本電力の優位性は無くなります。

たとえば10KW契約の場合、月間の電力使用量600kWhまでは熊本電力はお得ですが、それ以上使用量が増えてくると他社の電気代の方が安くなります。

熊本電力の低圧電力は、東北電力エリアでは契約電力（kW数）が大きく、ひと月の電力使用量が少ない需要家に向いています。

東京電力エリアでの注意点

東京電力エリアでは熊本電力の低圧電力の価格的なメリットはあまり大したことはありません。

それよりもエルピオでんきやサーラeエナジー、東京ガスなどの低圧電力向けプランに乗り換えた方がお得になります。

具体的にどこが良いか？は契約電力や電力使用量によって変わってくるため、NPCプランの電気料金一括比較シミュレーターや、低圧電力ランキング特集ページを参考にしてください。

北陸・中部・関西・中国・四国・九州の場合

北陸・中部・関西・中国・四国・九州地方では、契約電力や月間電力使用量にかかわらず各電力エリア最安水準の電気代を実現できます。

熊本電力の低圧電力に乗り換えると、ほぼ全てのケースで電気代はより安くお得になりますので、特に注意点はありません。

熊本電力 低圧電力のデメリット

ほとんどの電力エリアで最安レベルの電気代を実現できる熊本電力ですが、それなりにデメリットもあります。

例えば電気をまったく使わなかった月の基本料金は、ほとんどの電力会社では「半額」になりますが、熊本電力の基本料金は半額にはなりません。

マンション共用部などでエアコン使用のために低圧電力を契約している需要家などは、春秋などのエアコンを使用しない月はブレーカーを切っておけば、基本料金を半額に抑えることができます。

しかし、熊本電力では低圧電力と電灯どちらの電気契約にも、基本料金の半額割の設定はありません。

法人契約では解約違約金の設定あり

個人や一般家庭の電気契約には解約違約金の設定はありません。

しかし飲食店や商店、事業所などの法人契約の場合には、
契約期間の満了日以外に自己都合で解約すると、満了日までの電気代相当額が違約金として発生しますので予めご留意ください。

また、熊本電力は非常に少ない社員数で運営していることもあり、顧客サービス体制に多少の不安も見られます。

実際に熊本電力にはフリーダイヤルのカスタマーサポートはなく、連絡手段はメールフォームまたは平日対応の固定電話のみとなっています。

熊本電力で現在公開されている連絡先・電話番号は以下の通りです。

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熊本電力のメリットまとめ

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